全世界で9200万部を超える大ベストセラーとなった児童文学シリーズが、劇場アニメになる。映画配給のギャガは、米国のメアリー・ポープ・オズボーンさんの書く人気児童文学『マジック・ツリーハウス』シリーズ(メディアファクトリー刊)を原作とする劇場アニメの公開決定を発表した。 2012年1月7日より、ギャガ配給で全国ロードショーされる。2012年のスタートを飾る大作となる。国内でも330万部を売った原作のファンに大きくアピールしそうだ。 『マジック・ツリーハウス』シリーズは、1992年に米国で第1巻が発売された。発表と同時に子供たちから圧倒的な人気を獲得した。現在までにシリーズは45巻まで発売される世界的なベストセラーである。 本と勉強が大好きで少し気の弱い兄のジャックとどんな時でも動物と仲よくなれる冒険好きの妹アニーが主人公。二人は森で時間と空間を自由に移動できる魔法のツリーハウスをみつけたのをきっかけに、魔法の世界を救うための冒険に乗り出すことになる。夢の冒険の溢れるファンタジー小説が『マジック・ツリーハウス』シリーズである。 そうしたなかで日本でのアニメ化が実現したのは、作者メアリー・ポープ・オズボーンさんが甘子彩菜さんが描く日本版のイラストレーションを気にいったためだ。本編でも、甘子さんのイラストレーションを原案としてキャラクターが作られている。 また、監督には『かいけつゾロリ』や『あづまんが大王』、『とある魔術の禁書目録』など多彩なジャンルで活躍する錦織博さん、脚本には『コードギアス』シリーズ、『魔法先生ネギま!』などの大河内一楼さん、『おまえうまそうだな』の柳田義明さんのキャラクターデザイン・総作画監督と実力派が並ぶ。 さらに美術監督に『AKIRA』の水谷利春さん、音楽は日本の現代音楽シーンを代表する千住明さんを起用した。こちらも豪華だ。 作品の特徴は、子供たちをターゲットにしたファンタジー作品であることだろう。キッズ向けの作品では国内では、スタジオジブリが大きな成功を収めている。海外の児童文学原作でも、2004年の『ハウルの動く城』、2006年の『ゲド戦記』、2010年の『ゲド戦記』などがある。本作はそれと同じような市場を狙うことになるだろう。 一方で、国内では『ポケットモンスター』や『ドラえもん』、『名探偵コナン』に代表される、テレビシリーズ発のアニメ映画が盛況だ。スタジオジブリ以外の国内の劇場オリジナル作品は、これまで苦戦することが多かった。『マジック・ツリーハウス』がどうした成果を残すのか、近年、劇場アニメの製作が増える中で注目される。原作(メディアファクトリー)公式サイト/http://kids.mediafactory.co.jp/magictreehouse/ギャガの作品紹介/http://www.gaga.co.jp/cinemas/detail/649『マジック・ツリーハウス』原作: メアリー・ポープ・オズボーン 『マジック・ツリーハウス』シリーズ(メディアファクトリー刊)監督: 錦織博脚本: 大河内一楼キャラクター原案: 甘子彩菜(『マジック・ツリーハウス』シリーズ原作イラスト)キャラクターデザイン・総作画監督: 柳田義明美術監督: 水谷利春音楽: 千住明配給: ギャガ
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