本年3月26日、日本の新しい3D立体視を目指した劇場アニメ『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』の全国公開がスタートする。その公開1ヵ月を前、2月25日に、国内最大級のシネマコンプレックス新宿バルト9で超弩級のその完成試写会イベントが決行された。 なんと深夜の新宿バルト9の全スペースを『攻殻機動隊』が完全ジャックするというものだ。メインロビーからカフェのインテリア・メニュー、デッドスペースまで、あらゆるところを『攻殻機動隊 S.A.C. SSS』のビジュアルとギミックが埋め尽くす。
また、昨今話題になる少子化、無縁社会などのテーマが、4年前のストーリーに既に表れていたことについては、「時代が追いついて来たのでは」と、また絵空事でなく実際に起こっていることをテーマにしたいと話す。こうしたテーマは『東のエデン』などにも引き継がれているとし、『攻殻機動隊 S.A.C.』についてもまだやり残していることはあると語った。 今回の映画の結果次第では、そうしたアイディアが実現する機会はあるかもしれない。『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』の行方に期待したいところだ。
一方、トークでは神山健治監督の最新プロジェクトが発表された。しかも『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』との同時上映というサプライズが発表された。会場では初公開となる予告編も披露されファンを沸かせた。 作品は『Xi Avant』、短編のオリジナルアニメーションである。しかし、NTTドコモのStudio Xiと進めるプロジェクトであること以外の詳細は明らかにされず、今後の展開と発表を待つことになる。
『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』 公式サイト /http://www.ph9.jp/ 2011年3月26日(土)より新宿バルト9他全国公開 配給: Production I.G/ティ・ジョイ