今回も昨年と同様に動画部門からADAA大賞が選出された。選出されたのは鈴鹿哲生氏の『Clear Skies in May』である。この作品は福岡県知事賞と文部科学大臣賞も併せての受賞となった。鈴鹿氏は映像に限らず、アナログからデジタルまで幅広いジャンルでの制作を行っているクリエイターだ。 大賞が選出されたカテゴリーAの動画部門では、このほか優秀賞に金原朋哉氏の『SUIREN』や古屋隆介氏らの『万手万眼曼荼羅』など、入賞に山元隼一氏の『熱血宇宙人』、あさいやすし氏の『おまめ -UNITED COLORS OF BEAN』、竹内泰人氏の『魚に似た唄』、石田祐康氏らの『フミコの告白』などとなっている。 一方のカテゴリーBの動画部門では、若井麻奈美氏の『SANKAKU』や徳永真利子氏の『ユートピアン』などが見られる。
金原氏は昨年ADAA大賞を受賞した『The Light of Life』の柴田大平氏と同じくWOWの所属である。古屋氏と山元氏は昨年、共作した『memory』でも入賞している。あさい氏の『おまめ - UNITED COLORS OF BEAN』、竹内氏の『魚に似た唄』、徳永氏の『ユートピアン』は第15回アニメーション神戸でも受賞していた。 また若井氏の『SANKAKU』は、第16回学生CGコンテスト動画部門で最優秀賞となった作品だ。そしてこれまで多くの受賞や入選となってきた石田祐康氏らの『フミコの告白』は第16回学生CGコンテストにおいては特別賞、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門では優秀賞となっている。