絶版マンガの電子化計画 「ラブひな」無料DL100万突破 | アニメ!アニメ!

絶版マンガの電子化計画 「ラブひな」無料DL100万突破

「絶版マンガを電子化し、広告収入で事業化する」、マンガ家赤松健さんらが始めたプロジェクト株式会社Jコミは11月26日からβ版

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 「絶版マンガを電子化し、広告収入で事業化する」、マンガ家赤松健さんらが始めたプロジェクト株式会社Jコミは11月26日からβ版の運営を開始した。β版ではかねてより告知されていた赤松健さん『ラブひな』の全14巻が無料配布されている。この無料配布のためのPDFダウンロード回数が100万を超えた。Jコミがお知らせの中で明らかにしている。
 Jコミによれば、11月26日の1日間のダウンロード回数は30万7107件、コミックビューワー閲覧数は2万5541 件である。さらに28日朝までのダウンロードが100万回を超えた。27日以降ダウンロード回数が加速した。Jコミのスタートがネットを通じて広く知られたことが影響していそうだ。

 Jコミは絶版になったマンガを作者の許諾のもと電子化する目的で設立された。電子化されたファイルに広告を付加することで、作者に利益を還元しつつ、読者に手軽に作品を届けることを目的とする。絶版マンガの新しい共有システムを掲げる。
 今回の『ラブひな』の無料配布は、ビジネスのシステムの有効性を確認する目的で行われた。絶版マンガの無料配布にどの程度ニーズがあるのか、それがどの程度の広告収益に結びつくかを検証する。

 スタート当初のダウンロード数の多さは、作品のニーズがあるかについてのハードルはクリアした。11月28日11時の段階で、『ラブひな』第1巻が最もダウンロードが多く23万近く、第2巻が9万、第3巻が8万である。最も少ない第12巻でもおよそ5万5000人となっている。2日間で少なくとも20万人以上が『ラブひな』を読んだことになり、読者の拡大が実現したとみられる。
 今後はこうしたダウンロードが広告に結びついたかが問われることになる。また、作品がもともとかなりの人気作品であること、新しい試みとして大きな話題を呼んだ一時的な集客効果も念頭に置く必要がある。Jコミの試みがどの様に展開するか、さらに今後の展開が注視される。

Jコミ /http://www.j-comi.jp/
《animeanime》
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