杉井ギサブロー監督「豆富小僧」来年GW 公開 ワーナー配給で | アニメ!アニメ!

杉井ギサブロー監督「豆富小僧」来年GW 公開 ワーナー配給で

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 手描きアニメで数々の名作を生み出してきた杉井ギサブローさんが、最新のアニメーション技術を用いた劇場アニメを制作する。杉井ギサブローが監督となる劇場アニメ『豆富小僧』が2011年ゴールデンウィークに公開される。作品は2Dテーストを活かしつつCGが多用されたもので、さらに3D(立体視)でも上映される。杉井ギサブローさんはアニメーターとして長年活躍し、『銀河鉄道の夜』、『あらしのよるに』などの傑作の監督を務めてきた。
 日本アニメの3D映画はこれまで少なかったが、3D映画の興行の好調もあり、次第に増え始めている。そのなかでベテランクリエイターの最新技術への挑戦が関心を集めそうだ。

 『豆富小僧』はこのほかにも、多くの話題を提供する。映画の原作は推理小説や時代小説、妖怪ものも得意とする京極夏彦さんの『豆富小僧双六道中ふりだし』。また主演の豆富小僧役を人気女優の深田恭子さん、一緒に旅をする目付け役のダルマに武田鉄也さんを配する。
 物語は江戸時代、妖怪なのに人を恐がらせることができない豆富小僧が、お母さんを探しに旅にでるところから始まる。ところが豆富小僧とダルマは現代の日本に迷い込んでしまう。

 ワーナー・ブラザースが配給を行なうのも注目だ。同社は、近年洋画だけでなく、邦画の配給・製作にも力を入れる。それぞれの国に根ざしたビジネスを開拓するハリウッドメジャーの世界的なローカルプロダクション戦略の流れを受けたものだ。
 そうしたなかでも劇場アニメ配給は、ワーナー・ブラザースにとって日本国内で特に力を入れている分野のようだ。2011年は『豆富小僧』のほかに、3月に劇場版アニメ『忍たま乱太郎 忍術学園全員出動!の段』、5月末の『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』を既にラインナップに挙げている。同社は2008年に『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』を手がけた後、2009年の『サマーウォーズ』を大ヒットさせており、2010年春には『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』が予想を大きく超える動員となった。こうした実績からアニメへの関心を強めているようだ。

 同時に実写版『パラダイス・キス』、実写版『忍たま乱太郎』も2011年公開を予定する。こちらは『デスノート』シリーズの成功を念頭にしたマンガ原作の流れだ。いずれも外資企業であるワーナーによる日本のポップカルチャー アニメ・マンガ重視という興味深いものとなっている。
 しかし、マンガ原作は国内の大手製作・配給会社も力を入れている分野、そしてアニメは過去2、3年で配給会社からの注目が急激に高まっている。いずれも競争は激化しており、ワーナー・ブラザースの戦略の差別化が問われそうだ。

『豆富小僧』公式サイト /http://www.tofukozo.com/
《animeanime》
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