伊藤計劃「ハーモニー」など日本SF英訳版 iPad等で配信へ | アニメ!アニメ!

伊藤計劃「ハーモニー」など日本SF英訳版 iPad等で配信へ

日本SF小説の英訳版が、iPadやiPhoneでも読めることになる。北米で日本マンガなどの翻訳出版をするViz MediaのSF部門ハイカソル(HAIKASORU)レーベルが、電子書籍の配信に乗り出す。これはハイカソルレーベルの公式サイトが明らかにした。

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 日本SF小説の英訳版が、iPadやiPhoneでも読めることになる。北米で日本マンガなどの翻訳出版をするViz MediaのSF部門ハイカソル(HAIKASORU)レーベルが、電子書籍の配信に乗り出す。これはハイカソルレーベルの公式サイトが明らかにした。同レーベルが発売する英訳小説をアップルストアで販売し、iPadやiPhone向けに配信する。
 第1弾として伊藤計劃さんの『ハーモニー』、桜坂洋さんの『スラムオンライン』、小川一水さんの『第六大陸』の3タイトルが数週間以内に発売される。各作品は書籍では定価およそ14ドルから17ドル程度で発売されているが、電子書籍版の価格は明らかにされていない。また、単行本は米国、カナダ、英国で販売されているが、電子書籍版の発売地域は現在は言及さていない。
 ハイカソルでは今回は第1弾としており、今後も電子化を続けるとみられる。英語圏では数が少ない日本のエンタテインメント小説の電子版となるだけに注目だ。

 ハイカソルは日本のマンガ、アニメの翻訳出版業務を行なうViz Mediaが、SF翻訳小説部門として立ち上げたものである。古典から新人作家の作品まで、日本の優れたSF小説を米国に届けることを目的としている。
 既刊は20タイトル弱と必ずしも多くないが、今回配信される3タイトルのほかに神林長平さん『戦闘妖精雪風』、宮部みゆきさん『ブレイブ・ストーリー』、京極夏彦さん『ル=ガルー』、野尻抱介さん『太陽の簒奪者』などが発売されている。幅広い作家、ジャンルから構成されているのが特徴だ。

 これまで海外に紹介されることが少なかった日本SFだけに、ハイカソルによる出版で注目される作品も現れている。その代表は桜坂洋さんの『All You Need Is Kill』だろう。今年4月に『All You Need Is Kill』を基にした映画脚本がおよそ300万ドルでワーナーブラザーズに買い取られ、ハリウッドにて映画製作企画を進めることが明らかになっている。
 日本のコンテンツと言えばアニメ、マンガ、ゲームと見られるなか、英訳されることでSF小説のレベルの高さとコンテンツとしての可能性に注目が集めることになった。電子書籍になることで、ハイカソルの作品が今後さらに多くの人の目にふれる機会も増えるだろう。日本SF小説の可能性も、またそれだけ広がる。

Viz Media  /http://www.viz.com/
ハイカソル(HAIKASORU) /http://www.haikasoru.com/
《animeanime》
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