受賞作品には、毎年アニメ作品の活躍も目立っている。今年も視聴覚メディアによる作品を対象とするメディア部門の受賞作に細田守監督による『サマーウォーズ』が選ばれた。細田守監督は2007年にも『時をかえる少女』で同賞を受賞しており、劇場映画で2作品続けての栄冠となる。 少し変わったところでは、自由部門の「ガンダム30周年プロジェクト Real G 実物大ガンダム立像」がある。これは『機動戦士ガンダム』が1979年のテレビ放映開始から30周年を迎えたのを記念して、アニメで出てくるガンダムを実物大で再現したものだ。お台場にそびえ立つ姿が話題を呼び、期間中400万人以上が現地を訪れ、その雄姿を観覧した。 コミック部門には巨匠手塚治虫さんの名作『鉄腕アトム』を、浦沢直樹さん、長崎尚志さんが新しいかたちで甦らせた『PLUTO』 となった。こちらも2008年の『20世紀少年』に続く受賞である。