7月21日に米国カリフォルニア州南部のサンディゴで、北米最大のポップカルチャーイベント コミコンインターナショナル(Comic-Con International:サンディゴ・コミコン)がスタートした。サンディゴ・コミコンは1970年にアメリカンコミックスのファンイベントとしてスタートしたが、90年代以降、映画やテレビドラマを巻き込むかたちで急成長、2000年代には日本のアニメやマンガも大きく扱うようになっている。近年はゲーム会社の進出も目立つ。北米最大のポップカルチャーイベントとして、国内外から大手のエンタテイメント企業が集まる。 2010年も、コミックス出版社から映画会社、アニメーションスタジオ、玩具会社まで、米国有数の企業が展示会場にブース出展し、イベントやパネルと呼ばれるトークイベントを行う。今年の開催予定は、7月22日から25日まで開催されるが、21日夜のプレビューナイトから事実上イベントはスタートした。 21日の会場には多数の企業が立ち並ぶ展示会場に業界関係者やファンが多数訪れて、エンタテイメントの最新情報を楽しんでいた。会場ではマーベルやDCコミックス、ダークホースコミックスといったコミックス出版が、人気キャラクターを並べてコミコンらしさを演出する一方で、映画スタジオやテレビ局、玩具会社などの巨大なブースも多く、米国エンタテイメント業界の主要プレイヤーの存在感を示していた。 FOXやワーナーブラザーズのSFテレビドラマやディズニーが年末に公開する新作トロンが人気を集めていた。ケーブルテレビチャンネルもカートゥーンネットワークやスポンジボブのニコロデオンなども大きなブースを設置している。 玩具メーカーや玩具流通も目立った存在で、マテルやレゴ、ハズブロなどが人気を集めている。特にハズブロはこの秋にスタートする第4の子どもチャンネル「The hub」を大きく打ち出している。 近年の特徴であるゲーム関連企業も忘れられない。EA、アクティビジョン、THQ、UBISOFT、NCSOFTなど主要な企業が出展を行う。ゲーム関連では日系企業の積極的な参加も目立った。スクウェア・エニックスとカプコン、コナミ、ソニーコンピューター・エンタテインメントが大型ブースで多くの人を集めていたほか、バンダイナムコゲームス、任天堂、ポケモンなど数も多かった。近年、日本ゲーム業界での海外市場重視の高まりがこうした場にも影響しているようだ。 一方、日本アニメについては、北米での日本アニメ産業の基盤に弱さをみせている。アニメを全面に打ち出しているのは、アニメ流通最大手のファニメーション(FUNimation)だけで存在感は小さい。このほかはマンガエンタテインメントの『FIRST SQUAD』、『REDLINE』、バンダイの「ガンダムシリーズ」以外に目を惹くものは見られなかった。 マンガ出版もやはりトップ企業のVIZ Mediaが存在感をみせていたものの他の企業は比較的小さなブースで手堅い宣伝に専念するというかたちだ。そんな2010年の米国のエンタテインメントの状況が見て取れるコミコンの会場である。コミコンインターナショナル (Comic-Con International)/http://www.comic-con.org/
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