メディアアートやゲーム、アニメーション、マンガなどの表現芸術を振興して来た文化庁メディア芸術祭の2010年の海外展にトルコのイスンタンブールが選ばれた。 8月6日から10月3日までのおよそ2カ月、イスタンブール市内のペラ美術館で「文化庁メディア芸術祭 イスタンブール展 2010」が開催される。 現代の日本カルチャーの最先端にあるメディアアート、ゲーム、アニメーション、マンガを多角的に紹介する。 文化庁メディア芸術祭は年に一度東京で開催される受賞作品展加え、国内外で巡回展を実施し、メディア芸術の理解を広めている。海外での展覧会は2002年に中国・北京で開催された後、2007年は毎年行われている。2007年は上海、2008年はシンガポール、2009年にはウィーンで行った。 そして、今年は文化の十字路ともされるイスタンブールが選ばれた。東西の多様な文化を受け入れてきたイスンタンブールの市民に、日本のメディア芸術はどう映るのだろうか。 また、文化庁メディア芸術祭のイベントは単なる巡回展でなく、毎回、個別のテーマが設けられているのも特徴となっている。イスタンブール展で取り上げられるのは、「ものづくり」と「ものがたり」である。文化を創りだす技術と表現のふたつの側面にフォーカスすることになる。 「ものづくり」では、テクノロジーと表現の融合から生み出される精緻なメディアアート作品、「ものがたり」では、想像力と表現力によって紡ぎだされたゲームやアニメーション、マンガの世界を紹介するとしている。ここでは、マンガの原画やアニメーションの絵コンテ、さらにゲームの体験展示などを行う。井上雄彦さんや細田守さん、宮本茂さん、山村浩二さんほか多数のクリエイターの作品が紹介される。 会期中はこのほかメディア芸術祭の受賞作品を中心にした上映プログラム、シンポジウムやワークショップなども開催を予定する。新しい日本の文化の紹介と交流に力を発揮することになりそうだ。文化庁メディア芸術祭 /http://plaza.bunka.go.jp/文化庁メディア芸術祭 イスタンブール展2010( Japan Media Arts Festival in Istanbul 2010 )テーマ: 「ものづくり」と「ものがたり」会期: 2010年8月6日(金)~10月3日(日)会場: ペラ美術館(イスタンブール、トルコ)主催: 文化庁、ペラ美術館、CG-ARTS協会後援: 在イスタンブール日本国総領事館 協力: 日本通運観覧料: 無料(美術館への入館料は別途必要)[展示構成]■ものづくり出展作家: 川瀬浩介、児玉幸子、平川紀道、松山真也+平原真、真鍋大度+石橋素、明和電機 他■ものがたり出展作家: 五十嵐大介、一条ゆかり、井上雄彦、加藤久仁生、里中満智子、竹宮惠子、細田守、宮本 茂、山村浩二 他■上映出展作家: 加藤久仁生、川本喜八郎、富野由悠季、原恵一、細田守、宮崎駿、山村浩二 他
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