文化庁メディア芸術祭7月15日から募集開始 アニメ、マンガ等4部門 | アニメ!アニメ!

文化庁メディア芸術祭7月15日から募集開始 アニメ、マンガ等4部門

今年で14回目を迎える文化庁メディア芸術祭が、7月15日から募集を開始する。作品募集に先立って、募集要項と今年度の実行委員会、審査委員が発表されている。

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 今年で14回目を迎える文化庁メディア芸術祭が、7月15日から募集を開始する。作品募集に先立って、募集要項と今年度の実行委員会、審査委員が発表されている。
 作品募集は昨年と同じく、アート部門、エンターテイメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の4つの領域で、それぞれが幅広い作品を対象としている。例えばアニメーション部門では、劇場アニメーションからテレビアニメーション、オリジナルビデオアニメーション(OVA)、それに短編アニメーションなどである。商業色の強いテレビアニメとアート志向が強い短編アニメーションが、同時に評価されるのがメディア芸術祭の特徴だ。

 文化庁メディア芸術祭は、新しい芸術領域を積極的に評価することを目的に1997年から始まった。ハイアートからポップカルチャーまで多様な領域を内包する試みが世界的に注目され、その評価は近年高まっている。
 一方、受賞作品で見落とされがちなのは、メディア芸術祭が贈賞の対象とするのは応募・推薦のあった作品のみであることだ。例え優れた作品でも審査の対象に入って来なければ評価されない。各分野での積極的な応募が期待される所以だ。
 また、同時にメディア芸術祭は、作品推薦の受付も行っている。こちらは、一方向の応募だけではカバー出来ない作品を取り込む狙いがある。一般からの推薦を募集し、推薦された作品について応募依頼などの手続きを行い、審査対象に加える。
 作品の応募は7月15日から9月24日まで(必着)、作品推薦は6月24日から8月25日までとなる。昨年は世界54カ国地域から2592作品の応募があった。

 また、募集開始と同時に、審査委員も発表されている。アニメーション部門は、アニメーショディレクターの伊藤有壱さん、アニメ評論家の氷川竜介さん、映画監督の樋口真嗣さん、アニメーション作家古川タクさん、アニメーション監督のりんたろうさんという顔ぶれである。
 商業アニメとアート系のアニメーション、さらにCGやVFX、ストップモーションなど幅広い応募作品とその選出を想定したバランスの取れた審査陣になっている。
 一方マンガ部門は、マンガ家から かわぐちかいじさん、さいとうちほさん、永井豪さん、そして東京工芸大学の細萱敦さん、神戸松蔭女子学院大学の村上知彦さんである。こちらはマンガの描き手と受け取り手でバランスを取っている。

 応募された作品は2010年12月上旬に受賞発表を行い、贈呈式を2011年2月1日に予定する。また、2011年2月2日から13日まで新国立美術館で開催される受賞作品展で紹介する。
 さらにオーストリアのアルス・エレクトロニカやドイツのISEA、米国シーグラフなどのメディア芸術イベント、フランンスのジャパン・エキスポなどポップカルチャーイベントを通じて、世界各国で受賞作品を披露する。国内のフェスティバルでも紹介をする。

文化庁メディア芸術祭 /http://plaza.bunka.go.jp/

平成22年度[第14回]文化庁メディア芸術祭 募集概要

募集期間: 7月15日(木)~9月24日(金)必着
募集部門:
□アート部門/□エンターテインメント部門/□アニメーション部門/□マンガ部門
各賞: [大賞]、[優秀賞]、[奨励賞]
発表・贈呈式・展示:
受賞発表  平成22年12月上旬 贈呈式  平成23年2月1日(火)
受賞作品展 平成23年2月2日(水)~ 2月13日(日)国立新美術館 
作品推薦: 推薦期間  平成22年6月24日(木)~ 8月25日(水)

medhia_art100624.jpg第13回文化庁メディア芸術祭実行委員会
(敬称略・50音順)
会長  玉井日出夫(文化庁長官)                       
運営委員
 林田英樹(国立新美術館長)
 岩木肇(CG-ARTS協会理事長)
 浜野保樹(東京大学大学院教授)

<審査委員>
アート部門  
 岡﨑乾二郎
 (近畿大学国際人文科学研究所 教授)
 後藤繁雄(京都造形芸術大学 教授)
 四方幸子(メディアアート・キュレーター)
 関口敦仁(情報科学芸術大学院大学(IAMAS) 学長)
 原研哉(グラフィックデザイナー)

エンターテインメント部門
  伊藤 ガビン(編集者)
 内山光司(クリエイティブディレクター)
 斎藤由多加(ゲームデザイナー)
 寺井弘典(映像クリエイター)
 堀井雄二(ゲームデザイナー)

アニメーション部門
 伊藤有壱(アニメーションディレクター)
 氷川竜介(アニメ評論家)
 樋口真嗣(映画監督)
 古川タク(アニメーション作家)
 りんたろう(アニメーション監督)

マンガ部門
 かわぐちかいじ(マンガ家)
 さいとうちほ(マンガ家)
 永井豪(マンガ家)
 細萱敦(東京工芸大学 准教授)
 村上知彦(神戸松蔭女子学院大学 教授)

主催:文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁・国立新美術館・CG-ARTS協会)
《animeanime》
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