動画共有サイトの大手ニコニコ動画が、ヨーロッパに進出する。ニコニコ動画を運営するニワンゴは、7月1日から4日まで、フランス・パリ市郊外のノール ヴィルパント展示会場で開催されるジャパン・エキスポ(Japan Expo)にブース出展をすることを明らかにした。 ジャパン・エキスポは日本のポップカルチャーをテーマにしたヨーロッパ最大のイベントで、昨年は延べ16万5000人の来場者が訪れた。近年日本からの関心が強まっており、アニメやマンガの関連企業のほか、JAPAN国際コンテンツフェスティバルやJETROといった日本の行政や団体の参加も増えている。ニコニコ動画は、世界的にも珍しい独自の発展を遂げる自社の動画配信・共有サービスを紹介する。 イベント期間中、展示会場内に「NICO NICO DOUGA」のタイトルでブースを設ける。ブース内では来場者に、日本でも人気のニコニコ動画の動画サービスやニコニコ生放送の視聴、コメントの体験などを提供する。 同時に来場客にはパリの会場から日本のニコニコ動画ユーザーに向けたニコニコ生放送の配信も体験もして貰う。日本の姿をフランスに伝え、一方でフランスの姿を日本に伝える。双方向型のコミュニケーションで、日仏文化交流に一役買う。 ドメステックなサービスと思われがちなニコニコ動画は、実は現在すでにドイツ語版、スペイン語版、中国(台湾)語版のサービスが提供されている。意外なほど海外展開に積極的である。 今回のパリ進出で今後どのような展開が行われるか発表はないが、フランス語版ニコニコ動画が視野に入っている可能性はあるだろう。日本にポップカルチャーの人気がひと際高いと知られるフランスだけに、今回のジャパン・エキスポ(Japan Expo)でのニコニコ動画は大きな注目だ。ニコニコ動画 /http://www.nicovideo.jp/ニコニコ生放送 /http://live.nicovideo.jp/ジャパン・エキスポ(Japan Expo) /http://www.japan-expo.com/en/