全国展開が続いているアニメーション映画『イヴの時間 劇場版』。5月29日は、福岡のシネ・リーブル博多駅で初日を迎えた。同日は、福岡出身でもある監督の吉浦康裕氏も来館して舞台挨拶を行った。 この『イヴの時間』は配信を始めた頃には劇場公開などの展開は未定だった。劇場公開初期も東京と大阪のみで「福岡まで来られるかどうかも分からなかった」と吉浦監督。また地元での公開だけあって、舞台挨拶では初めて立ち見が出たことにも感慨深げだった。 大学卒業後、前作の『ペイル・コクーン』までは地元で制作していたため、当映画館では『マインド・ゲーム』なども観ていたという。それから『ペイル・コクーン』や『イヴの時間』の各登場人物は、高校の部活や大学のサークルで出会った知人がモデルとなっているという地元ならではの小ネタも披露した。 このほか5月27日に池袋テアトルダイヤで行った生コメンタリーの後日談や、観客の質問に答えるなどした。 最後に吉浦監督は「このたび劇場版が回りまわって遂に地元福岡で上映されることになりました。この映画館は自分にとって馴染みの深い映画館で、よくここに映画を見に来てました。まさか自分の作品がここで流されることになるとは思ってなくて、しかも既に舞台挨拶は何回もやりましたけど、結構雰囲気が明らかにここだけ異質なんですよ。すごい感じですよ。トークにも熱が入るってもんです。地元の温かさを含みつつ、嬉しいんですね」と改めて挨拶した。 「僕も20歳の時に初めて芸工大(九州芸術工科大学)でアニメを作って、ちょうど10年目。節目にこうやって劇場公開するに至って、ここまで来たと。同時にこれからも作って行きたいなと思ってます。次回作も既に準備中で、また『イヴの時間』とは違うのを作ろうと思いますんで、それもまたここで上映出来るように頑張ろうと思います」。 このほか吉浦監督は、滞在中に母校の九州大学大橋キャンパス(旧:九州芸術工科大学)や専門学校などでのイベントにゲストで登場するなどで充実した日々を過ごした。 6月4日、「イヴの時間」の上映は池袋テアトルダイヤと名古屋の伏見ミリオン座では終了した。特に池袋テアトルダイヤは盛況で、3ヶ月のロングランという勢いを見せた。 今後の各地での上映予定は、フォーラム仙台で6月12日より、岡山メルパで19日より、静岡の藤枝シネ・プレーゴで26日より、広島の福山ピカデリーで7月10日より、岩手の盛岡ピカデリーで7月24日よりとなっている。【真狩祐志】「イヴの時間」公式サイト /http://timeofeve.com/当サイトの関連記事/「イヴの時間・劇場版」スペシャルイベント 池袋・テアトルダイヤで/『イヴの時間 劇場版』 吉浦康裕監督インタビュー
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