講談社は5月11日に平成22年度(第34回)講談社漫画賞を発表した。4つのジャンル児童部門、少年部門、少女部門、一般部門それぞれ1作品が選ばれた。 児童部門は『イナズマンイレブン』のやぶの てんやさん、少年部門は『ダイヤのA』の寺嶋裕二さん、少女部門は『海月姫~くらげひめ~』の東村アキコさん、そして一般部門は『GIANT KILLING』のツジモトさん(漫画)と綱本将也さん(原案)である。6月21日に都内のグランドプリンスホテル赤坂で、贈呈式が行われる。 講談社漫画賞は、講談社が主催となって毎年優れた作品とその作家を顕彰している。日本を代表するマンガ賞のひとつだが、講談社の出版する雑誌から受賞作が多く選ばれる傾向がある。今年も4作品のうち3作品が同社の雑誌に連載するものとなった。 そうした中で少年部門の『イナズマイレブン』は、小学館の看板雑誌「月刊コロコロコミック」に連載される人気サッカーマンガである。また、『イナズマイレブン』は、マンガとゲーム、アニメが同時に展開するメディアミックス先行型の作品となっている。これまでマンガ原作からアニメ化、ゲーム化が多かった中で、こうしたタイプの作品が講談社漫画賞に選ばれるのは、時代の新たな流れを感じさせる。 アニメ化と漫画賞と連動も強い。『GIANT KILLING』はテレビアニメ化され、この4月からNHKで放映されている。『海月姫~くらげひめ~』は、今年10月からフジテレビ「ノイタミナ」ほかでアニメシリーズを放映予定だ。作品の評価の高まりがアニメ化に結びついた、あるいはアニメ化による知名度の向上が賞に結びついた、どちらとも考えられるが、マンガとアニメの関係を考えると興味深いところだ。 今回唯一アニメ化の動きがないのが『ダイヤのA』だ。しかし、本作は2007年には小学館が主催する小学館漫画賞も受賞している。講談社漫画賞と小学館漫画賞のふたつを受賞する珍しいケースとなった。こうした評価の高さから、今後はアニメ化ということもありそうだ。講談社漫画賞 /http://www.kodansha.co.jp/award/manga.html第34回講談社漫画賞[児童部門]やぶの てんや 『イナズマイレブン』 掲載誌 月刊コロコロコミック(小学館)[少年部門]寺嶋裕二 『ダイヤのA(エース)』 掲載誌 週刊少年マガジン(講談社)[少女部門]東村アキコ 『海月姫~くらげひめ~』 掲載誌 Kiss(講談社)[一般部門]漫画 ツジトモ 原案 綱本将也 『GIANT KILLING』 掲載誌 モーニング(講談社)
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