ジェンダーをテーマにしたSF・ファンタジー小説に与えられるジェイムズ・ティプトリ―・Jr賞(James Tiptree, Jr.)を、日本のマンガ家よしながふみさんの『大奥』が受賞した。『大奥』は2009年に米国の日本マンガ翻訳出版を行うVIZメディアから1巻、2巻が発売されており、これが受賞対象となった。 ジェイムズ・ティプトリ―・Jr賞は、当初は男性名義のペンネームで活躍した女性SF作家ジェイムズ・ティプトリ―・Jrにちなんで1991年にスタートした賞である。男女の性差(ジェンダー)の理解を促進した作品に与えられる。今回は、8つのノミネート作品から、Greer Gilmanさんの『Cloud and Ashes: Three Winter’s Tales』と共に賞に輝いた。マンガ・コミックス分野から同賞を受賞するのは初めて、また日本人の受賞も初である。