アニメーション関連学科 1期生から良作誕生なるか?  | アニメ!アニメ!

アニメーション関連学科 1期生から良作誕生なるか? 

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 今年も1月下旬から各大学・大学院の卒業・修了制作展が開始されている。卒業・修了制作展は、東京の大学の多くは2月中旬から3月上旬にかけて開催している。
 例年、東京造形大学や武蔵野美術大学は1月下旬と早めの開催であるが、今年は東京藝術大学も1月下旬とかなり前倒しでの開催となった。

 その東京藝大は今年、横浜にある大学院映像研究科のアニメーション専攻が1期生を送り出すことで注目されている。アニメーション専攻は、アニメーション作家の山村浩二氏や伊藤有壱氏らが教授を務めている。
 そして、関西にも今年1期生を送り出す大学がいくつかある。京都精華大学マンガ学部アニメーション学科、京都造形芸術大学芸術学部キャラクターデザイン学科、神戸芸術工科大学先端芸術学部映像表現学科などである。関西の大学の多くは、卒業・修了制作展を1月下旬から2月中旬にかけて開催している。

 現在、学生作品に注目が集まっているのは、1998年に多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科の3年次にアニメーション制作が取り入れられたことが源流となっている。第81回アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した加藤久仁生氏も、そうした環境の下で学んでいた。
 国内で初めて本格的にアニメーション教育を導入した大学が登場したのは2003年である。東京工芸大学は芸術学部アニメーション学科、東京造形大学はデザイン学科アニメーション専攻領域を新設した。
 両校は2007年に1期生を送り出した。工芸大は『おはなしの花』などの久保亜美香氏、『雲の人 雨の人』などの上甲トモヨシ氏、『かなしい朝ごはん』などの一瀬皓コ氏ら、造形大は『電信柱のお母さん』などの坂元友介氏、『おばあちゃんの作業部屋』などの中田彩郁氏らが、国内外のコンテストや映画祭で受賞を重ねた。
 卒業後、久保氏はオタワ国際アニメーションフェスティバルで審査委員を務めるなどで活躍、中田氏も自主制作した『コルネリス』がコンテストや映画祭で多数の受賞となった。上甲氏、一瀬氏、坂元氏は大学院に進学し、昨年修了制作を発表した。上甲氏は修了制作の『Lizard Planet』が、コンテストや映画祭で受賞を重ねている。

 今年1期生を送り出す各大学にも、こうした期待が寄せられている。大学・大学院の卒業・修了制作展は、学部・学科・ゼミ単位でも開催されることが多く、例えば東京藝大の大学院映像研究科アニメーション専攻は3月19日から開催する。
 また大学以外でも、阿佐ヶ谷にあるアート・アニメーションのちいさな学校も1期生を送り出す。こちらは3月21日から卒業制作展が開催される。上記のような状況から、今年はこれまで以上に各校のアニメーション教育に関するトピックスが多い年となるかも知れない。
【真狩祐志】
《animeanime》
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