ゴブランとアヌシーが連携 3DCGのアニメーションコース開始
フランスのアニメーション教育の最高峰として知られるゴブラン・スクール・オブ・ビジュアル・アート(GOBELINS, School of Visual Communication)が、アヌシー国際アニメーション映画祭と手を組んで3DCG専門のアニメーター教育に乗り出す。
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伝統的なアニメーション制作教育で知られたゴブラン校だが、独立した3DCGのための教育コースを設けるのは今回が初めてだ。アニメーションのCG化の波がゴブラン校にも押し寄せた。日本でも3DCGのアニメーター教育のあり方が論議され始めているが、フランスでも既に同様の流れが始まっている。
キャンパスはゴブラン校の拠点であるパリでなく、アヌシーに置かれる。これはCITIのほかに、地元オート・サヴォアの商工会議所が、プログラムの後援を行うためだ。世界最大のアニメーション映画祭で知られるアヌシーには、実際にはこれまでアニーションスタジオなどの関連施設が少なかった。ゴブラン校の誘致を行い、地元のアニメーション産業振興を目指す。
一方、ゴブラン校は商工会議所の支援を得ることで、新分野でも世界トップクラスの教育コースを開始出来る。それに映画祭だけでない関連事業の拡大を目指すCITIのビジョンが一致し、今回の新コース実現につながった。
教育プログラムはおよそ9ヶ月間、3Dキャラクターアニメーションを学ぶものとなる。関連分野の学生、大学卒業者、あるいは既に現場で2年以上の経験がある者が対象で、より専門的な教育を受けたい人をターゲットにしている。
アニメーターのほか監督やキャラクターデザイナー、スーパーバイザーなどが受講可能で、従来のアニメーションだけでなくゲームや特殊効果やコマーシャル分野でキャリアを築く人にも適している。
学生の募集は既に始まっているが、世界でもトップクラスのアニメーター、クリエイターを輩出し、アニメーションのエリート学校と呼ばれるゴブラン校だけに大きな人気を集めることになりそうだ。選考は提出書類による審査を経た後に、筆記試験、実技試験、面接を行う。
ゴブラン・スクール・オブ・ビジュアル・アート
(GOBELINS, School of Visual Communication)
/http://www.gobelins.fr
CITIA, City of Moving Images
/http://www.citia.org