東京・阿佐ヶ谷でアート・アニメーションのための専門教育を行っているアート・アニメーションのちいさな学校が、2010年4月からの「一般講座・ワークショップ」の新シーズンの募集を開始した。どの講座も、同校ならでは実現するトップクリエイターばかりでアニメーションを学ぶ人にとって魅力的なものとなっている。 アート・アニメーションのちいさな学校は、日本のアニメーション教育がセルタッチの2DやCGに偏る中、もっと幅広いアニメーションのための教育の場として2007年4月にスタートしている。人形や関節製作、美術、アニメート、撮影、照明、編集、演出と様々なプログラムを用意する。 「一般講座・ワークショップ」は、2009年秋よりスタートした 「アニメーション実習/講座」を拡大するものだ。通常の講義よりも、社会人や学生がより手軽にアニメーションの講義が受けられる。毎週1回から月1回まで個別テーマで設けられており、作画や背景、美術、クレイアニメーションといった制作から、アニメーション監督術やアニメーション史などの知的刺激を受けるものまで多数ある。 2009年に好評だったことから、4月から新講座を加えて拡大する。専門分野のエキスパートが並ぶのはこれまで同様だ。 好評を博した「アニメーション監督術~我々は如何にして作品をつくってきたか~」は4月以降も続く。2009年度は杉井ギサブローさん、細田守さん、原恵一さん、相原信洋さん、片渕須直さん、りんたろうさん、合田経郎さん、大地丙太郎さん、佐藤順一さんといった日本を代表する演出家が月替わりで講義を行ったが、2010年も期待が持てそうだ。 「データ原口の世界・日本アニメーション史」は、膨大な資料を屈指することで知られるアニメーション研究家の原口正宏によるアニメーション史。アニメーションの新たな魅力を提示する。 アート・アニメーションでは、日本を代表する作家である久里洋二さんが教壇に立つ。さらにクレイアニメーションでは石田卓也さん、切り絵では岡本将徳さんと、ほかではあまりない専門性の高い講義、実習を行う。同様に背景美術の山本二三さん、映画美術の木村威夫さんもありそうでないプログラムだ。 講座の詳細はアート・アニメーションのちいさな学校の公式サイトで確認出来るほか、申し込みもそちらから行える。 アート・アニメーションのちいさな学校 /http://www.laputa-jp.com/school/「一般講座・ワークショップ」/http://www.laputa-jp.com/school/osp_lec.html[4月からの新講座] 「久里洋二的アニメーションのつくり方」 「山本二三<絵映舎>の背景美術」 「鈴木伸一さんとユーモアアニメーションをつくる」 「石田卓也のクレイアニメーション実習」 「小林準治の動く!作画演習」 「才田俊次 発想の作画術実習」 「木村威夫 映画美術実習」 「切り絵アニメーション岡本将徳ワークショップ」 「データ原口の世界・日本アニメーション史」 「アニメーション監督術」 「パソコン初心者のためのアニメ制作ソフトのいろは」
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