「TO」曽利文彦×「龍が如く」名越稔洋 映像とゲームのトップがトーク | アニメ!アニメ!

「TO」曽利文彦×「龍が如く」名越稔洋 映像とゲームのトップがトーク

イベント・レポート

sorinagoshi3.JPG 1月30日、デジタルハリウッド東京校で、映像とゲームのトップクリエイター2人が、エンタテイメントの未来について語った。登壇したのは昨年12月に『TO 楕円軌道/共生惑星』を公開した曽利文彦監督と、人気ゲームソフト『龍が如く』シリーズの総合監督名越稔洋さんの二人である。
 曽利文彦監督は、3Dライブアニメという表現方法を掲げることで、2004年に『APPLESEED アップルシード』のプロデュース、2007年『ベクシル-2077日本鎖国-』と、一環して新しい映像に挑戦を続けている。『TO』では、SFファン、マンガファンに知られた名作 星野之宣さんの『2001夜物語』の未来風景を、現在のCGアニメーションとして見事に再生させた。
 名越稔洋総合監督は、巨大歓楽街を舞台に重厚な人間ドラマを交えたゲームソフト『龍が如く』シリーズで知られた存在。これまでにないリアリティを持った物語から、シリーズ累計出荷本数320万本を超える大ヒットを記録している。

 今回前半は両監督によるそれぞれの特別講義とし、後半をQ&Aを交えたトークパートと盛りだくさんの内容となった。
 曽利監督の講義では、過去から最新作の『TO』までの映像を紹介しつつ、制作における撮影秘話を振り返った。そして、「作品を作るにあたり、個人の技術も当然必要ですが、あとは心意気が必要です。」と、作品に対する情熱を語った。
 一方、名越総合監督は、作品をヒットさせることの苦労についてフォーカスした。『龍が如く』シリーズについて、「もしヒットしなかったら退職する覚悟で、この作品に取り組んだ」と強い意志を示し、「やっぱり大事なのは、思ったとおりにやること、自分の好きなものを貫くことだと思います。」と、当日訪れた受講者たちにエールをおくった。

 トークパートでは、両監督のクリエイティブの秘密に迫るかたちとなった。子供の頃から立体的なものが好きで、好奇心が自然に3Dに向かったという曽利監督だが、自身の映画作りへの影響では『ゴッドファーザー』や『アマデウス』などの海外の実写映画を挙げた。
 これについて名越総合監督も、「今、関係ないと思えるものでも、後々役立つこともあるので」と答えた。

 今後やりたいこととして、曽利監督は「名越さんもいらっしゃるし、映画「ゴッドファーザー」とかやりたいですね。ただやはり一番は実写のSF作品ですね」と意欲を語った。名越総合監督は、「意外かもしれませんが、絵本とかやりたいですね。これをやりたいと思う心をシンプルに形にすると」と話し、新しい表現に意欲的な二人のクリエイターの意欲が示された。
 講義中は受講者の熱心に聞き入る姿が見られ、質疑応答では活発に質問が行われるなど大盛況となった。

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『TO 楕円軌道』『TO 共生惑星』
Blu-ray&DVD
/http://mv.avex.jp/to/
曽利文彦監督最新作
原作:星野之宣「2001夜物語」(双葉社)

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』
/http://ryu-ga-gotoku.com
プラットフォーム:PlayStation3
2010年3月18日
税込7980円
《animeanime》
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