アニメビズ10大ニュース(3)  国立メディア芸術総合センター騒動 | アニメ!アニメ!

アニメビズ10大ニュース(3)  国立メディア芸術総合センター騒動

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 平成21年度補正予算に、117億円の資金を投入する国立メディア芸術総合センター建設計画が挙げられたことが、アニメやマンガ、ゲーム業界を超えた一大騒動を巻き起こした。メディア芸術とは、文化庁によるアニメやマンガ、ゲーム、インタラクティブアート、メディアアートを包括する呼称である。
 国立メディア芸術総合センターは、これらの展示や研究、情報発信を目的とした施設として計画された。しかし、実際の運営体制や施設の設備、内容よりも建築プランが先行したこと、建設予定地に東京都が土地を保有する臨海副都心が当初から想定されていたことから業界を超えて反発が広がった。

 「アニメの殿堂」、「国立マンガ喫茶」といった批判にさらされ、さらに衆議院選挙と重なり、選挙の争点のひとつにすらなった。結局、新政権の成立と伴に、計画は白紙撤回されることになる。
 しかし、批判の中にはいわゆる箱物行政批判と同時に、依然根強い「アニメ」、「マンガ」、「ゲーム」は文化として評価に値しないといった論調も見られた。ポップカルチャーに対する理解の広がりに限界があることが露になった。
 一方で、11月には明治大学による東京国立マンガ図書館構想が明らかにされた。施設の目的は、マンガ、アニメ、ゲーム、フィギュアの保存と研究、調査、情報発信とされている。国立メディア芸術総合センターが当初考えていた機能の多くがこの中に含まれる。
 国立メディア芸術総合センターの考えの一部は、かたちを変えて民間の手によって実現する可能性が高くなっている。
《animeanime》
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