そうした中で、高い評価を集めているのは、大作3DCGからやや距離を置いた作品群である。米国映画界の2大拠点であるロサンゼルス、ニューヨークの双方の批評家協会では、ストップモーションアニメーションの『Fantastic Mr. Fox』を長編アニメーション賞に選び出した。『Fantastic Mr. Fox』は長年人気の高い児童小説を映像化した作品である。 『コララインとボタンの魔女 3D』も児童文学を原作にしたストップモーションアニメーション。こちらも各賞のノミネートに軒並み選ばれている。アメリカ映画協会(AFI)2009年ベスト10映画では、アニメーションからは『カールじいさんの空飛ぶ家』と伴に選出され、アニー賞ではノミネート数が最多などその評価の高さが目立つ。『Fantastic Mr. Fox』と共に、賞レース後半の台風の目となりそうだ。