11月21日と22日に、シンガポールの国際展示会場サンテック・シティで、アニメフェスティバル・アジア(AFA)2009が開催された。主催者によれば、東南アジア最大の日本アニメのイベントだ。 東南アジア地域でもポップカルチャー系のイベントは少なくない。しかし、欧米のアニメコンベンションの様に、日本のアニメ・マンガにフォーカスするイベントは意外に少ない。今年で開催2回目と歴史は短いが、2日間で5万人規模の来場者を集めるAFAは、早くも東南アジアを代表する日本アニメのイベントなっている。 イベントの魅力のひとつが、展示ホールに設けられた企業ブースである。日本で言えば、東京国際アニメフェアやコミケの企業ブースと似たものだ。企業や作品の紹介、小規模なイベントコーナー、そしてファンの熱気が炸裂する物販コーナーである。 似ているとは言っても、そこは異なる文化でもあり、シンガポールならではのカルチャーも伺われる興味深い場所でもある。 まず、展示場に入って驚くのが、会場の広さが意外なほどこじんまりしていることだ。面積にして東京国際アニメフェアの1/3程度だろうか。これに数千人規模の特設ステージが付属する。 人のいない時に会場を廻れば、全部観るのも30分もあれば十分かもしれない。しかし、実際はこのスペースに、かなりきつめに各企業のブースが並ぶ。密度は見た目よりかなり濃い。 実は当初、この広さで5万人の来場者という数字にやや疑問を感じた。しかし、会場のこの密度の高さや、会場が狭いことによる来場者の回転率の高さを考えると十分納得行く数字である。 また、会場の通路はかなり狭くなっている。混雑時には、かなり移動に苦労する。そうした中に物販店が並ぶ様子は、コミックマーケットや中国のオタクビルを思い出させた。アジア的なカオスなのだろうか。やたら大きな会場で通路の広い欧米のアニメコンベンションでは、あまり見られないものだ。 企業紹介などのブースもあるが、やはり人気は商品販売である。来場者の商品購入意欲はかなり強い。人気店では入場規制を行っており、ブースの外側に列を作っているケースも見られた。 ただ、コミケのようなイベント限定があるわけでなく、商品が通常の小売価格と較べて必ずしも安く見えない。イベントに来たというお祭り感、ハレの日の気分が、そうした購買を押し上げているように感じた。[個別ブースのレポート]■/AFA2009バンダイブース ガンダム人気が熱い!■/アキバカルチャーも盛況だった AFA2009■/日系企業の活躍が目立ったAFA2009■/AFA2009 現地企業ブース マンガやフィギュアなど多様な展開 ■プロダクション I.Gのブース ■タツノコプロダクションのブースアニメフェスティバル・アジア(AFA)2009 /http://www.afa09.com/11月21日、22日サンテック・シンガポール国際会議展示場開催
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