10月18日、第14回アニメーション神戸のアニメーション神戸賞の授賞式が神戸国際会議場メインホールで開催された。第1部のデジタル・クリエーターズ・コンテストでは、オリジナル・アニメーション最終ノミネート5作品の上映と各受賞作品の発表などがされた。 デジタル・クリエーターズ・コンテストでは、未来のコンテンツ・クリエーターとなる人材の発掘・育成に努め、地域の教育機関の学生等による作品制作を奨励している。また、プロとして活躍する監督からのアドバイスを受けられるなどの支援を行っている。 最終ノミネート5作品について審査委員長の大地丙太郎監督は「昨年に続きレベルアップ出来ている。去年以上の力が出ていると思って大変嬉しい。5つとも理屈なく肌で感じられ、何だか分からないではなくて五感に響いてくる」と評した。その一方で「プロの世界にこういった作品がなくなってきている」とも述べた。 また他の審査員からも「ワンカットの長さが心地よい」、「年々クオリティが上がっていて今年はそれ以上。ノミネートされていない作品のクオリティも高い」、「映像の技術とアイデアのどちらかに偏るが、両方を兼ね合わせた作品が多い」といった意見が聞かれた。 今回予備審査を通過したのは25作品である。大地監督はそれらについても「キャラクター・タッチ・画面構成がいい」とし、そのなかから「見る人の感覚がストンとくる」ものを最終5作品に選んだという。 最終ノミネート5作品のなかから、最優秀賞は山元準一氏の『memory』となった。この『memory』は第21回CGアニメコンテストで佳作、ASIAGRAPH2009の動画作品公募部門で最優秀作品、BACA-JA2009の動画部門で最優秀作などと賞歴を重ねている。また山元氏は『熱血宇宙人』も最終に残っており、こちらはダイナマイト賞を受賞した。これら2作品の作風の違いも評価されている。 例年、最終ノミネート作品には何らかの賞が与えられている。それぞれ山地真雄氏の『夏祭り』に天の川賞、SHERE300の『Presious』にレインボーハート賞、七尾一哉氏の『真夜中のこども』に月のあかり賞とJ:COM賞が授与された。なおJ:COM賞は今回新設されたもので、受賞作品はJ:COMで放送されることになっている。 第1部の終了時には、大地監督による田村信氏の同名マンガを自主的にアニメーション化した『ラーメン大戦』も上映された。この『ラーメン大戦』は、イントゥ・アニメーション5・横浜でも上映していた。 続いて第2部では、第14回アニメーション神戸賞の受賞式が開催された。各受賞結果は先に発表されていた通りである。今年も受賞式はネットでライブ中継された。当日の模様は後日配信予定となっている。【真狩祐志】アニメーション神戸 /http://www.anime-kobe.jp/当サイトの関連記事/アニメーション神戸賞 「東のエデン」や「けいおん!」主題歌が受賞/第14回アニメーション神戸 オリジナル公募ノミネート5作品発表オリジナル・アニメーション 受賞作品最優秀賞 『memory』 山元準一 月のあかり賞/J:COM賞 『真夜中のこども』 七尾一哉ダイナマイト賞 『熱血宇宙人』 山元準一レインボーハート賞 『Presious』 SHERE300天の川賞 『夏祭り』 山地真雄予備審査通過作品(受賞作品以外)『はじめてのおつかい』『FUSEN KARA AMEZI』『Rainbow』『アニマルダンス』『ゆめみし』『ウッチとロバーロの珍道中』『繋がるアンダースコア』『たまたま玉子』『なんとかなる世』『IT comes to become it.』『おらえさけ』『今日あったこと』『NETMAN - episode1』『ぽん造のひととき』『ひとりだけの部屋』『DOUBLE TROUBLE』『AMIDANIMATION-アミダニメーション-』『彼女のきのこは僕が食べるの』『DENSYA』『ゴキブリのクロ』
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