今年のグランプリに相当する金の翼賞は、植草航氏の『向ヶ丘千里はただ見つめていたのだった』に決定した。植草氏の同作は、これまでASK?映像祭2009で西村智弘賞、第1回下北沢映画祭でグランプリ、第5回吉祥寺アニメーション映画祭でぴえろ賞などの賞歴となっている。 銀の翼賞には澤田裕太郎氏の『奴との遭遇』が見られる。澤田氏は、2006年に『じゅうじん』で優秀賞を受賞している。澤田氏の『奴との遭遇』は、2009ひめじ国際短編映画祭や第2回したまちコメディ映画祭 in 台東のしたまちコメディ大賞2009でグランプリとなっている実力作だ。
このほか東映アニメーション賞にひだかしんさく氏の『恋するネズミ』、ソフトバンク賞に椙本晃佑氏の『The TV Show』などとなっている。ひだか氏の同作は、第5回吉祥寺アニメーション映画祭でグランプリなど、椙本氏の同作は、第21回CGアニメコンテストで佳作なども受賞している。 また、ひだか氏は2005年に『BoNES』で優秀賞を受賞していた。『BoNES』がフォトリアルであったのに対し、『恋するネズミ』がセルタッチであることでも注目されている。