スクエニ第1Q ゲーム、AMが苦戦 出版、ライツは好調 | アニメ!アニメ!

スクエニ第1Q ゲーム、AMが苦戦 出版、ライツは好調

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 ゲーム大手のスクウェア・エニックス・ホールディングス(スクウェア・エニックスHD)は、8月7日に第1四半期の決算発表を行った。今期は大型タイトルの『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』を7月11日発売しているが、こちらは第2四半期の売上となるため今回の決算には反映されていない。
 そうしたこともありスクウェア・エニックスHDの第1四半期の決算は、やや厳しいものとなった。連結売上高は293億9900万円と前年同期比で1.2%減にとどまったものの営業利益は82.8%減の5億9400万円、経常利益は66.3%減の15億2900万円となった。また四半期純利益は、16億7200万円のマイナスに転じた。

 業績が厳しかったのは、家庭用ゲームソフトが中心となるゲーム事業、そしてアミューズメント施設の運営や関連商品の企画・開発を行なうアミューズメント事業である。
 ゲーム事業の売上は前年同期の7.2%増の85億1200万円だが、営業利益は赤字でマイナスの9億9200万円となっている。このなかには今年4月に連結子会社化した英国のゲーム会社Eidos買収に係わるのれんの償却も含まれる。
 アミューズメント事業は売上高120億3700万円と前年比で21.7%減と厳しかった。営業利益が7600万円と黒字とはなったものの、前年同期からは93.7%の大幅な減少である。これについてスクウェア・エニックスHDは、『ドラゴンクエスト モンスターバトロード』が健闘したとするが、全体の低調傾向をカバー仕切れなかったようだ。

 一方で、ゲーム以外の事業は概ね好調であった。特に、出版事業の売上高は前年同期比で28.4%増の38億2000万円、営業利益も29%増の11億3800万円である。
 スクウェア・エニックスHDの出版は、マンガ雑誌、マンガ単行本が大きな位置を占めている。出版不況のなか業界全体のマンガ売上が長期低落傾向にあるなか、稀有な存在となっている。これは人気作品のテレビアニメ化による売上増加効果である。同社が力を入れる自社作品のアニメ化が、ビジネスに好循環を生み出している。

 そうしたグループコンテンツの二次利用ビジネスを展開するライツ・プロパティ事業も好調だった。売上高は23億7000万円と前年同期の2.7倍超、営業利益は11億3000万円と3.2倍近くにもなっている。
 これは4月に『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE』の発売があったためである。世界的に人気の高い映像作品の新バージョンによる特殊要因とも言える。
 モバイルコンテンツ事業も、『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』関連を中心に堅調であった。売上高は22億6600万円(前年同期比1.2%増)、営業利益は11億6400万円(同11.6%増)である。

 第1四半期は厳しかったが、第2四半期以降は明るい見通しが立てられる。7月発売の「ドラゴンクエスト」シリーズ本編最新作『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』が、発売1ヶ月足らずで累計出荷本数が350万本を突破しているためである。
 こうしたことから平成22年3月期の業績予想についても、現在変更はされていない。想定為替が1ドル90円、1ユーロ120円になっていることもあり、現段階での最終的な業績の見極めは難しそうだ。

スクウェア・エニックス・ホールディングス /http://www.square-enix.com/jpn/
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