バンナム第1Q赤字転落 ゲームソフト低調 パワーレンジャー苦戦 | アニメ!アニメ!

バンナム第1Q赤字転落 ゲームソフト低調 パワーレンジャー苦戦

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 8月4日、玩具、ゲーム、アニメなどを手がける大手エンタテイメント企業のバンダイナムコホールディングス(バンダイナムコHD)が、平成22年第1四半期の決算を発表した。
 売上高が前年比で15.8%減の757億2900万円となったほか、営業損失が27億5800万円、経常損失が21億9700万円、四半期純損失が24億4600万円となった。いずれも前年の黒字から赤字への転落となる。事前予想を下回る厳しい結果である。

 こうした業績に最も影響を与えたのはゲームコンテンツ事業である。ゲームソフトの大型タイトルがなかったこと、中小タイトルが苦戦したことにより、売上高は前年同期の27.8%減202億1000万円となった。また、営業損失が41億3600万円となり、連結での赤字転落につながった。
 バンダイナムコHDは同日付で、第2四半期、通期の業績下方修正を発表している。それによればゲームソフトの販売予想を大幅に引き下げるとしており、しばらくは厳しい状況が続くとの認識のようだ。
 アミューズメント施設事業も厳しい市場環境が続いている。売上高は158億3500万円(前年同期比18.7%減)、営業損失は4500万円である。

 一方、売上高で最大となるトイホビー事業は好調、不調の入り混じった結果であった。国内では『仮面ライダーディケイト』、『フレッショ!プリキュア』、『侍戦隊シンケンジャー』の定番シリーズの玩具、カードゲーム『Battle Spirits』が好調であった。しかし、食玩やカプセル玩具が苦戦した。
 さらに海外玩具事業も明暗が分かれた。グループ全体のキャラクター別の売上高で米国アニメーション『ベン10』関連の売上げが、期中39億円と前期の20億円から倍増した。しかし、米国市場全体では不振だった。キャラクター別の売上をみると海外が中心の『パワーレンジャー』が62億円から44億円への大きく落ち込んでいることが分かる。『パワーレンジャー』の失速が、『ベン10』の伸びを打ち消したとみられる。
 トイホビー事業の売上高は317億4100万円(前年同期比10.3%減)、営業利益は18億7400万円(同6.0%減)である。第1四半期では主要5事業のなかで唯一黒字を維持している。

 映像音楽事業は、映像パッケージのバンダイビジュアル、アニメ製作のサンライズ、音楽出版のランティスなどから構成される。前期は業績の厳しかった部門だが、売上げは前期の72億円から79億9700万円に10.3%増加した。
 映像パッケージは『機動戦士ガンダムOO』、『交響詩篇エウレカセブン』が人気となったとし、アニメ音楽も堅調だった。また、海外事業では米国での事業効率化により、収益性が改善したとしている。米国現地法人の大胆なコスト削減策が効果を発揮したようだ。
 それでも、営業利益は前期の2億3400万円のマイナスから大幅に改善したとはいえ、1300万円の損失と黒字化には至らなかった。第2四半期以降は、バンダイビジュアルが攻勢を強めている低価格DVDの販売効果と30周年記念で盛り上がるガンダムの周年記念事業がどれだけビジネスに結びつくかが鍵になる。

バンダイナムコホールディングス /http://www.bandainamco.co.jp/
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