アニメーション専門chニコロデオン 9月に国内放映終了 | アニメ!アニメ!

アニメーション専門chニコロデオン 9月に国内放映終了

 アニメーション専門CSチャンネルであるニコロデオンが、今年9月30日で放映業務を終了する。放送終了は、チャンネルを運営するMTV Networks JAPANの事業方針の変更に伴うものとされている。
 現在放映中の人気番組のうち『スポンジ・ボブ』はMTVチャンネルで、『ジミ

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 アニメーション専門CSチャンネルであるニコロデオンが、今年9月30日で放映業務を終了する。放送終了は、チャンネルを運営するMTV Networks JAPANの事業方針の変更に伴うものとされている。
 現在放映中の人気番組のうち『スポンジ・ボブ』はMTVチャンネルで、『ジミー・ニュートロン ぼくは天才発明家!』はキッズステーションで放映を継続する。同社の大型タイトル『アバター 伝説の少年アン』の今後については明らかになっておらず、2010年に大型映画が公開される同作の行方が気になるところだ。

 ニコロデオンは米国に本拠があり、世界171ヶ国、3億9000万視聴世帯を持つ世界最大級のアニメーション専門チャンネルである。映画会社のパラマウントなどからなるバイアコムグループの一角で、ディズニーグループと並ぶ巨大アニメーションチャンネルだ。
 日本国内では1998年に放映を開始した。現在は音楽専門チャンネルMTVなども運営するMTV Networks JAPANのニコロデオン事業の中の放送部門となっている。今回のCS放送事業の終了に伴い、同社のニコロデオン事業はキャラクターライセンス事業が中心となり、さらに放送ライセンス事業やデジタルメディア事業に移って行くとみられる。
 一方、ニコロデオンは、中国市場での攻勢を強めている。外資系の放送企業が入り難い市場ではあるが、潜在的に大きな市場である。アジア地域では日本市場より中国市場の攻略に、より多くの力を入れるとみられる。

 国外では最強とされるニコロデオンだが、日本国内では数多くのCSアニメーションチャンネルとの厳しい競争を強いられてきた。国内には日本アニメを中心に番組を編成するアニマックス、キッズステーション、AT-Ⅹのほか、海外のカートゥーンアニメーションを主要プログラムとするカートゥーンネットワーク、トゥーンディズニー、そしてニコロデオンと6つもの放送局がある。
 ニコロデオンの国内視聴世帯数は公表されていないが、アニメマニア向けのコア戦略を取るAT-Xを除けば、これらのなかでも最も数が少ないと見られる。そうした中で、ニコロデオンは放送事業での競争を避けることを決断したようだ。

 アニメーション専門チャンネルでは、トゥーンディズニーが今年8月1日からディズニーXDの新ブランドにより大幅にリニューアルする。アニメーションだけでない少年向けの子供チャンネルへとコンセプトを変える。AT-Xは高付加価値高価格戦略で、他のチャネルとの競合を避けている。
 この結果、アニメーション総合チャンネルは、アニマックス、キッズステーション、そして米国作品を中心とするカートゥーンネットワークという位置づけが明確になりそうだ。

ニコロデオン /http://www.nickjapan.com/ 
《animeanime》
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