そうしたコンセプトのなか、これまでPSP向けの専用メディアとされてきたUMDはPSP goでは利用出来なくなっている。UMDドライブに替わり16GBのフラッシュメモリを搭載する。 記録メディアはメモリースティック マイクロを利用することになるが、むしろ目指されているのはネットワークの活用だ。PSP goで楽しむゲーム、音楽、映像作品は、従来のPS3経由だけでなくコンテンツ管理ソフトウェアMedia GoをPCにインストールすることで、PC経由でもダウンロード出来る。 コンテンツ獲得手段を、パッケージメディアでなくPlay Station Storeを通じたダウンロードに移行したいとの考えのようだ。
実際に、Play Station Storeで利用出来る映像作品、なかでもアニメ作品のラインアップは急拡大中である。サービス提供開始時に独占配信で話題になった『亡念のザムド』は勿論、『宇宙をかける少女』、『戦場のヴァルキュリア』といった最新作から『ガンダムシリーズ』、『マクロスシリーズ』といった長年の人気シリーズまで幅広い作品が提供されている。 またPlay Station Storeでは「PS3とPSPでアニメを楽しむ」といった独立のコーナーを設け、アニメのダウンロードサービスをレクチャーしている。もともと映像作品に対する消費金額が大きく、最新のエレクトロニクス機器に関心が高いアニメファンへのアプローチを強めている。