今年6月27日、28日に、神戸芸術工科大学にて日本アニメーション学会第11回大会が開催される。日本アニメーション学会の公式サイトによれば、今回の学会のテーマは「商業アニメーションの過去と現在」である。学問、研究の場で、商業アニメーションが正面から取上げられることになる。 日本アニメーション学会は、第11回大会の案内のなかで「アニメーションは商業として世界的に発展しています。そうした中、日本アニメーション学会の果たすべき役割と責務は、今後ますます大きくなることと思われます」と述べ、商業アニメーションをテーマにすることの意義について触れている。 一般的にはアニメーションというと、日本のテレビや劇場のセルアニメーションやハリウッドスタイルの3DCGアニメーションを思い浮かべることが多い。しかし、学問の場ではそれは必ずしも正しくない。 そうしたものはアニメーション全体の一部であり、世間ではあまり知られていない芸術性の高いアニメーションも盛んに取上げられている。一方で、海外では「ANIME」と呼ばれて人気の高い日本の商業アニメーションは、学問的な研究対象と取上げられることは少ない。むしろ、研究対象として未開拓な領域が多い分野と言っていいだろう。 日本アニメーション学会が今回商業アニメーションを取上げることは、社会、文化にも影響が多い商業アニメーションの在り方にあらためて光をあてるものだと言えるだろう。 学会という場のため一般からの参加は出来ないが、学会のプログラムには魅力的な企画が含まれている。研究者による研究発表だけでなく、6月27日には脚本家・作家の辻真先さんが特別講演を行う。辻真先さんは、日本のテレビアニメの黎明期から、脚本家という立場からアニメ業界に深く関わっている。 また、同日には『商業アニメーションの過去と現在』と題したシンポジウムも行われる。パネラーには辻真先さんのほか、神戸芸術工科大学の教授であるマンガ家・アニメーターの安彦良和さん、アニメーター神村幸子さん、そしてこちらもアニメーターの芦田豊雄さんを予定している。日本アニメーション学会 /http://www.jsas.net/
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