作家栗本薫さん逝去 「グイン・サーガ」は未完に | アニメ!アニメ!

作家栗本薫さん逝去 「グイン・サーガ」は未完に

 評論家中島梓としても活動する人気作家栗本薫(本名:今岡純代)さんが、5月26日膵臓ガンのため逝去した。56歳だった。栗本薫さんは数年前から闘病生活を続けながら、執筆活動も行っていた。  栗本薫さんは早稲田大学卒業後、中島梓の名前で評論家としてデビュー、そ

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 評論家中島梓としても活動する人気作家栗本薫(本名:今岡純代)さんが、5月26日膵臓ガンのため逝去した。56歳だった。栗本薫さんは数年前から闘病生活を続けながら、執筆活動も行っていた。
 栗本薫さんは早稲田大学卒業後、中島梓の名前で評論家としてデビュー、その後に推理小説『ぼくらの時代』では栗本薫名義で江戸川乱歩賞を受賞した。小説家、評論家として精力的な活動を続けた。若くしてのデビュー、クイズ番組での活躍など才女としてのイメージで広く知られていた。

 栗本薫さんは、執筆ジャンルの多彩さと、執筆量の多い作家としても有名であった。代表作は初期の本格的SF『レダ』から伝奇小説『魔界水滸伝』、探偵小説『伊集院大介シリーズ』、さらに時代小説から青春小説、ホラー小説、評論、エッセイまでに及ぶ。また舞台演出から、歌舞伎の脚本までその範囲は様々な領域に拡大していた。
 また、現在ではジュネや やおいと呼ばれる男性同士の恋愛を扱った耽美的な小説の先駆者でもあった。そうしたテーマを正面から扱った『真夜中の天使』などの代表作がある。こうした活動は、現在に至る女性同人誌カルチャーにも多大な影響を与えている。

 なかでも栗本薫さんの代表作として知られるのは、1979年に執筆を開始した『グイン・サーガ』である。作品は米国のヒロイック・ファンタジーの影響を受けつつ、ファンタジーだけでなく、SFやドラマ的な要素を盛り込み、栗本さんならではの壮大な物語となっている。
 当初は無謀とも言われた、一人で全100巻の小説を書くことを目標にスタートした。2005年には目標の正伝100巻に達したが、物語世界は拡大し、さらに執筆が続いていた。2009年5月現在で、正伝126巻、外伝21巻が書かれた。シリーズの累計発行部数は3000万部を超えている。

 『グイン・サーガ』は執筆開始30周年を記念して今年4月からは初のアニメ化がされ、NHK BS2にてテレビシリーズが放映されている。栗本さんは今年2月18日には都内で開催されたこのアニメ『グイン・サーガ』製作発表試写にも姿を見せ、作品のアニメ化とその完成度の高さを喜んでいた。
 一人の作家が書く世界最長の小説とされている『グイン・サーガ』だが、その物語は栗本薫さんの逝去とともに未完で終わることになる。
《animeanime》
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