米アイズナー賞候補に鳥山明、辰巳ヨシヒロら 「MONSTER」3年連続 | アニメ!アニメ!

米アイズナー賞候補に鳥山明、辰巳ヨシヒロら 「MONSTER」3年連続

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 4月7日、米国のコミックス界のビッグイベントであるアイズナー賞のノミネート作品が発表された。アイズナー賞は米国のコミックス界のアカデミー賞を目指しており、およそ30にも及ぶ様々なカテゴリーを擁している。毎年春にノミネート作品を発表し、夏にサンディエゴ・コミコンで、受賞作が決定する。
 ノミネートは米国の作品が中心になりがちだが、米国で発売された日本のマンガも対象になる。このため例年日本のマンガもノミネートされることが増えている。今年は海外作品賞以外の部門で、3つの作品の名前が挙げられた。

 まず最大の注目はベスト連載コミックス賞(Best Continuing Series)にノミネートされた浦沢直樹さんの『MONSTER』だろう。同部門はアイズナー賞のリリースでも、ベスト短編コミックス賞の次に言及される最も関心の高い賞である。
 同部門は刊行が現在進行形の作品に与えられる。日本では既に連載の終わっている『MONSTER』だが、米国ではVIZメディアから単行本の発売が続いているため対象となる。実は『MONSTER』がこの部門にノミネートされるのは今年で3回目、今年は受賞に至るのかが注目となる。

 ベスト児童向け書籍賞(Best Publication for Kids)にノミネートされたのは、鳥山明さんの『COWA!』。『ドラゴンボール』で海外にも広く知られる鳥山氏による様々なお化けが登場するコメディータッチのファンタジーが繰り広げられる。こちらも日本では1997年の作品だが、米国ではやはりVIZメディアが2008年1月に発売した。
 ベスト企画賞(Best Archival Collection/Project―Comic Books)では、辰巳ヨシヒロさんの『グッバイ』が挙げられた。海外では特に欧米地域で圧倒的な評価を得ている辰巳ヨシヒロさんだが、その代表作ともいえる『グッバイ』で存在感をみせている。

 これ以外に日本作品があがったのは海外作品賞:日本部門(Edition of International Material―Japan)。文字通り日本の作品だけを対象とする。海外作品賞が日本のマンガばかりになることを避けるため2007年から、同賞からスピンオフするかたちで設けられたユニークな賞だ。
 今回は『猫目小僧』(楳図かずお著)、『どろろ』(手塚治虫)、『MONSTER』(浦沢直樹)、『捜索者』(谷口ジロー)、『ソラニン』(浅野 いにお)の5作品である。

 出版社では手塚治虫さんの英訳出版に力を入れるVerticalから出版された『MW』が入ったほか、Fanfare/Ponent Monも昨年の『凍土の旅人』に続き谷口作品を送り込んだ。残り3作品は全てVIZメディアから出版されている。
 全体でノミネートされた中でも8作品のうち5作品がVIZメディアのよるものだ。アイズナー賞は芸術性を重視する傾向が強く、これまでの少年向け、少女向けの主体のVIZメディアの作品とややずれがある。しかし、青年層へのマーケティング攻勢を強めてつつある最近のVIZメディアの動きが、こうした場所にも反映しているようだ。

アイズナー賞(2009年日本マンガのノミネート作品)

ベスト連載コミックス賞(Best Continuing Series)
  『MONSTER』 浦沢直樹 (Viz Media)

ベスト児童向け書籍賞(Best Publication for Kids)
  『COWA!』 鳥山明 (Viz Media)

ベスト企画賞(Best Archival Collection/Project―Comic Books)
  『グッバイ』 辰巳ヨシヒロさん (Drawn & Quarterly)

海外作品賞:日本部門(Edition of International Material―Japan)
  『猫目小僧』 楳図かずお (Viz Media)
  『どろろ』 手塚治虫 (Vertical)
  『MONSTER』 浦沢直樹 (Viz Media)
  『捜索者』 谷口ジロー (Fanfare/Ponent Mon)
  『ソラニン』 浅野 いにお (Viz Media)

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