国内最大手のインターネットDVD販売を行うアマゾン・ドッッコムは、2008年のDVDとBlu-Ray Disc(BD)のランキング「Best DVD of 2008」を発表した。総合ランキングの第1位に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版」が、第2位に「劇場版「空の境界」 殺人考察(前) 【完全生産限定版】」が挙がっている。 同社の年間DVD売上の1、2位をアニメが占め、映像パッケージ市場、特にインターネット経由の市場でのアニメの存在感の大きさをあらためて見せつけた。 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は劇場でもロボットアニメとして異例の大ヒットになったが、DVDでも大きなムーブメントを起こしたことになる。また、DVD特装版の特典としてランダムにつけられた、映画上映使用の生フィルムが人気となった。一部は、ネットオークションで高値落札になるなど人々の大きな関心を呼んだ。 劇場版『空の境界』は、奈須きのこさん原作の人気シリーズ。限られた劇場で限られた期間と時間で上映することで話題となった。小規模公開ながら劇場が連日満員のムーブメントを作り出した。こうした人気に加えて、映画とDVD以外に作品を観る手段がないことが、DVDの売上を押し上げたとの指摘もある。 総合順位ベスト10に入ったのは、この2作品だけだが、アニメ部門を見ると3位以下の作品も分かる。3位は『マクロスF』1巻のBD、4位は『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』1巻 、5位は「機動戦士ガンダム 劇場版メモリアルボックス」、8位に『機動戦士ガンダム00』 7 巻とバンダイビジュアルの発売するロボットアニメが多いのが特長である。 また6位の『CLANNAD』 3巻 (初回限定版)、7位の『らき☆すた』OVAなどはネットならの結果と言える。 しかし、アマゾンの今年のアニメランキングの最大の事件は、アニメ部門の3位がマクロスFのBDだろう。普及率はまだまだ低いとされるBDが、ここでは大きな位置を占めている。 既に、『マクロスF』第2巻の発売時のBDの売上が、DVDを上回ったとの調査もある。今回のアマゾンのランキングは、そうした『マクロスF』のBDの勢いを裏づけたかたちである。アマゾン・ドッッコム /http://www.amazon.co.jp/ /Best DVD of 2008 当サイト関連記事/国内ブルーレイ市場 今夏以降アニメが牽引で急成長
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