11月20日、第14回学生CGコンテストの各受賞作品が発表された。CG-ARTS協会の主催により1995年から毎年開催されている学生CGコンテストでは、斬新なアイデアとチャレンジ精神に溢れた作品を募集し、若い才能の発掘と作品発表の場を提供することを目的としている。 応募された静止画部門およびインタラクティブ部門を含む1017作品のうち、動画部門の応募総数は328作品であった。そして、最終ノミネート19作品のなかから各賞が決定した。 最優秀賞は横田将士氏の『記憶全景』となった。横田氏は撮影した静止画を繋いでいくストップモーションの手法で制作しており、『いくえみの残像』などでも高い評価を得てきた。 優秀賞には、デジタルクリエイターズコンペティション2008で金の翼賞だった岡本憲昭氏の『ALGOL』、前作の『ウシニチ』で第11回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門奨励賞を受賞している一瀬皓コ氏の『ハピー』の2作品が選ばれた。 また佳作は、山口翔氏の『trip』、石上裕規氏らの『印鑑検査工場』、竹内良貴氏の『まよなかのいちご』など5作品となった。昨年『Paper Play』で最終ノミネートに残っていた山口氏の『trip』は、デジタルクリエイターズコンペティション2008でソフトバンク賞などの受賞歴がある。 石上氏らの『印鑑検査工場』は、同じくデジタルクリエイターズコンペティション2008で銀の翼賞だった。そして竹内氏の『まよなかのいちご』は、第12回広島国際アニメーションフェスティバルにノミネートされていた作品である。竹内氏は新海誠監督の劇場映画『秒速5センチメートル』などにも制作参加している。 一方、特別賞は今回動画部門から選出され、烏田晴奈氏の『ケータイ狂想曲』が選ばれている。烏田氏は前回『Stomachache Bee』で佳作を受賞していた。 受賞作品展は来年2月4日から2月15日まで国立新美術館にて行われる。例年通り第12回文化庁メディア芸術祭と同時開催となっている。【真狩祐志】第14回学生CGコンテスト /http://www.cgarts.or.jp/scg/2008/当サイトの関連記事/学生CGコンテスト 今年のノミネート作品発表【第14回学生CGコンテスト 受賞作品(動画部門)】最優秀賞 『記憶全景』 横田将士優秀賞 『ALGOL』 岡本憲昭 『ハピー』 一瀬皓コ佳作 『trip』 山口翔 umbrella』 寺園聖市 『印鑑検査工場』 代表:石上裕規 『はじまりはまつ毛の先から』 乗田朋子 『まよなかのいちご』 竹内良貴特別賞 『ケータイ狂想曲』 烏田晴奈
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