今回の名誉館長への就任は、昨年石ノ森氏がコミックスの出版記録としてギネスブックに認定されたことをきっかけとしたものである。石ノ森氏は生前770タイトルもの作品を描き、ひとりの著者によって描いたコミックスの出版作品が世界で最も多いという記録を持っている。
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この名誉館長の就任式が、10月2日、ギネス世界記録博物館で行われた。就任式では石森プロの代表取締役である小野寺章社長が、故人に代わり任命を受けた。小野寺氏は、石ノ森作品の素晴らしさに加えて、筆の速さと多作でも知られた石ノ森氏の仕事ぶりを紹介した。
また、今回のギネスブック認定の基礎となった石ノ森章太郎萬画大全集の刊行を進める角川書店の井上伸一郎社長がお祝いの言葉を述べた。石ノ森章太郎萬画大全集は、全500巻770タイトルを網羅する。世界一の石ノ森作品を網羅したシリーズとして刊行されている。
大全集は角川グループ創立60周年記念事業の一環であり、11月に刊行される最終期ではこれまで未発表の作品も掲載されるという。
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この展示コーナーは全集に加えて、バンダイから提供されたなつかしの作品から最新作までの石ノ森作品のキャラクター玩具も展示される。これは石ノ森作品の幅に広さをよりリアルに感じてもらうものだ。
また、就任式には10月4日に劇場最新作『さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウント・ダウン』の公開を控えた電王、それに仮面ライダーキバも応援にかけつけた。
今も大きな人気を誇るライダーの登場は会場を盛り上げるだけでなく、時代を超えて愛される仮面ライダー、そしてその著者である石ノ森章太郎さんの存在感の大きさを感じさせるものだ。
ギネス世界記録博物館 /http://www.gwr-tokyo.com/
石ノ森章太郎萬画大全集 /http://www.ishinomori.com/top.html
石森プロ /http://www.ishimoripro.com/
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