京都大学と京都精華大学、京都の中心にキャンパスを構える2つの大学が、マンガの研究や広報分野で連携を行うことが明らかになった。9月17日に、京都大学総長と京都精華大学学長との間で、連携のための基本協定が締結された。 協定のきっかけは、京大が同大学の最先端の研究をマンガで紹介出来ないか打診したことにある。京都精華大は全国でも珍しいマンガ学部を設置しており、マンガ教育と研究で高い実績を残している。 今回の連携は、マンガを通じた地域活性化を目指す京都市にとっても心強いものとなりそうだ。伝統文化で知られる京都だが、ポップカルチャーを通じた地域振興にも積極的に活動している。 京都市は2008年に、京都精華大との共同事業として日本有数のマンガミュージアムである京都国際マンガミュージアムをオープンした。また、国際マンガサミットを誘致して、先頃、国際マンガサミット京都大会を成功させたばかりである。 また、映像を切り口にゲームや映画、CGアニメーションなどを学ぶ立命館大学映像学部も2007年4月に開講している。こちらは京都府になるが、京都府、松竹、立命館大学の3者による産学公の連携も行われている。 京都にはゲーム産業の巨人任天堂の本社もあるので、日本のポップカルチャー分野の拠点のひとつと言えるかもしれない。これまでのところ京都大学は、ポップカルチャーやデジタルコンテンツの研究はあまり熱心でない。しかし、ライバルといえる東京大学がゲームやアニメ分野の研究に大きな役割を果たしているだけに、今回の2大学の連携を基にしたさらなる展開も期待したいところだ。京都大学 /http://www.kyoto-u.ac.jp/ja京都精華大学 /http://www.kyoto-seika.ac.jp/
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