パリで開催されたジャパンエキスポで、東映アニメーションが7月5日に開催した『ONE PIECE』と境宗久監督のイベントは、数多い企画の中でもとりわけ華やかなものだった。 スタートはステージの大画面に『ONE PIECE』の映像が流され、『ONE PIECE』のキャラクター達と境監督が同時に登場した。作品の内容から他の講演会形式のイベントに較べて、来場するファンの年齢もやや低めで、こうしたファンサービスが人気を博していた。 イベントの運営のうまさは、東映アニメがパリに現地法人を構えて、確かなビジネスの結果を残していることとも無関係ではない。フランスでは日本アニメの人気は高いが、ビジネスのほとんどは現地の企業によって行われている。 ジャパンエキスポでも、存在感のある日系企業はこの東映アニメとバンダイナムコグループのbeezだけである。これは任天堂、セガ、コナミといった企業が大規模なブースを出展するゲームとは、対象的な姿となっている。そうしたなかで東映アニメの存在感が大きくなっている。 その東映アニメがいまフランス市場で最も力を入れているのが、今回イベントに取り上げた『ONE PIECE』である。今回、東映アニメの一押しということであったが、実際には『ONE PIECE』は既にフランスではかなり人気が高い。 週刊少年ジャンプ連載の作品では『NARUTO』の海外での高い人気が語られることが多く、他の作品が語られることが少ない。また、『ONE PIECE』は、米国ではライセンスの移動もあり苦戦気味との印象があるだけに、今回のパリの状況にはやや驚いた。 現地の専門家からは『ONE PIECE』は人気が高いという話を何度か聞いたし、人気の高い作品として『NARUTO』や『DEATH NOTE』と並べて話す人もいた。 こうした状況は今回のイベントにも十分表れていた。開始時間のかなり前から会場は満席で、多くのファンがイベントを楽しんだ。 境監督の挨拶も、ジャパンエキスポは思った以上に大規模なイベント、こんなに沢山人が集まると思っていなかったと驚きの声から始まった。そして、『ONE PIECE』の人気が高いことを、登場人物のバックボーンがしっかりしており、人の心を離さないためでないかと話した。 また、自らがテレビアニメ『ONE PIECE』の演出をやるようになった経緯や、アニメの演出ではキャラクターの内面、心理描写をしっかりしようと思っているといった気持ちを紹介した。 さらに、演出では『ONE PIECE』の世界観を崩さないようにしていることや、子供が観ていることを考えて、わかり易くし、暴力シーンがない様にしているという。 そして最後に原作の方でもストーリーが盛り上がっているので、テレビシリーズもこれに負けないようしたいと思いますと、今後のアニメの制作への意欲をみせた。ジャパン・エキスポ(パリ)公式サイト /http://www.japan-expo.com/ 日本語情報 /http://www.eurojapancomic.com/fr/japanexpo.shtml東映アニメーション(ヨーロッパ) /http://www.toei-animation.com/
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