仏で「マンガ60年」の国際シンポジウム オタクと少女マンガにスポット | アニメ!アニメ!

仏で「マンガ60年」の国際シンポジウム オタクと少女マンガにスポット

 フランスで日本文化紹介事業を行うパリ日本文化会館は、3月15日、17日に手塚治虫の『新宝島』出版から60年を迎えた日本マンガの分析を行う国際シンポジウム「マンガ、60年を経て…」を開催する。
 国際シンポジウムはフランスを中心に日本のマンガ研究で国際的な取り

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 フランスで日本文化紹介事業を行うパリ日本文化会館は、3月15日、17日に手塚治虫の『新宝島』出版から60年を迎えた日本マンガの分析を行う国際シンポジウム「マンガ、60年を経て…」を開催する。
 国際シンポジウムはフランスを中心に日本のマンガ研究で国際的な取り組みをみせるNetwork Mangaの研究成果を活かしたものとなる。

 シンポジウムは2日間に分かれており、1日目は「少女マンガ」と「オタク」という、とりわけ日本的な現象にスポットがあてられる。少女マンガのパートは4つの講演と討論会、オタクのパートは5つの講演と2つの討論会からなる。
 講演のテーマには、オタクや少女マンガ全体に関するものから「『花より男子』、『GTO』にみるSEXとジェンダー」や「イタリアにおけるオタク」といった個別のテーマを掘り下げたものもみられる。

 また、2日目はヨーロッパにおけるマンガの受容状況をフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスと各国別に紹介するほか、「マンガのスタイルと解釈」、「マンガの未来」といったテーマが設けられる。
 シンポジウムは全体で個別講演と討論会が20以上開催されるほか、登壇者はフランスと日本だけでなく、イタリアやスペイン、イギリス、オーストラリアなど世界各国に広がっている。
 日本からは、京都精華大学マット・ソーン准教授、同志社大学佐伯順子教授、哲学者東浩紀さん、マンガ評論家伊藤剛さん、神戸大学油井清光教授、山梨大学講師ジュリアン・ブヴァールさん、横浜国立大学ジャクリーヌ・ベルント助教授らが参加する。

 また、シンポジウムはパリ日本文化会館とフランスの大学パリ政治学院とが共催、国際交流基金からの協力を得ている。入場料は無料となっている。
 日本のマンガをテーマにした国際シンポジウムは、近年各国で見られるようになっているが、今回のように大掛かりなものは少ない。海外のなかでも日本マンガがとりわけ盛んで、幅広い作品が読まれているフランスならではのシンポジウムと言えそうだ。

パリ日本文化会館(フランス語) /http://www.mcjp.asso.fr/cadrgen.html
国際シンポジウム「マンガ、60年を経て…」(フランス語)
/http://www.mcjp.asso.fr/pjanv2008/conferences/manga/index.html

国際交流基金 /http://www.jpf.go.jp/j/
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