アニメーション神戸作品賞に「パプリカ」や「コードギアス」など
9月27日に第12回アニメーション神戸賞の受賞作品と受賞者が発表された。同賞を運営する神戸市によると劇場部門の作品賞には『パプリカ』(今敏監督)、テレビ部門には『コードギアス 反逆のルルーシュ』(谷口悟朗監督)、パッケージ部門には『攻殻機動隊 STAND ALONE
ニュース
-
【2025春アニメ】来期・4月放送開始の新作アニメ一覧(配信情報&声優・スタッフ&放送日)
-
バーチャルライブ配信&コミュニティアプリ「Stellamy」(ステラミー)で「コミュニティランク決定戦」を開催―ランキング上位3名の新人ライバーはフレッシュの塊だった!【PR】
それぞれが過去1年間にメディアで大きな話題になると同時に、ファンから大きな支持を受けた作品である。
劇場部門を受賞した『パプリカ』は昨年のヴェネチ映画祭に公式出品されたほか、ファンや専門家から高い評価を受けている。しかし同時期に『時をかける少女』が公開されたことから、こうした賞の獲得には縁が薄かった。ようやく本来の評価を勝ち得たといえそうだ。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』は深夜アニメから予想を超える大ヒットになり注目された。パッケージ部門の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society』は、映画並のクオリティーと予算で注目を浴びたOVA作品である。
個人部門は『天元突破グレンラガン』の演出で注目を浴びた今西洋之監督が受賞した。受賞理由については、「近年の日本のアニメーションが『リアル』の名のもとにそぎ落としてきた部分を、かき集め、溶けあわせ、ねじりあげ、熱気あふれる少年の――いや人類の成長譚になっている」、「次回作が最も楽しみな監督」と評されている。
さらに特別賞には古くは『太陽の王子ホルスの大冒険』から『ホーホケキョとなりの山田くん』まで、数多くのアニメを監督し続けた高畑勲さんが選ばれた。さらに主題歌賞(ラジオ大阪賞)には、社会現象といえるヒットになった『らき☆すた』の主題歌『もってけ!セーラーふく』が受賞をしている。
アニメーション神戸賞は審査委員に、神戸市などのほか「アニメージュ」や「アニメディア」、「ニュータイプ」の国内3大アニメ雑誌のスタッフが加わっているのが特徴である。このほか「週刊アスキー」の福岡俊弘編集長が審査委員長をつとめ、Webデザイン雑誌などのMdMも加わる。
日本のアニメ関連出版メディアの選ぶ賞との色彩が濃い。そうした意味では例年バランスの取れた選考となっており、過去一年の日本のアニメシーンを映し出す賞と言えるだろう。
第12回アニメーション神戸授賞式は、11月4日にデジタル・クリエーターズ・アワードの表彰式と合わせて開催される。
第12回アニメーション神戸賞
個人賞 今石洋之
特別賞 高畑勲
作品賞・劇場部門 パプリカ
作品賞・テレビ部門 コードギアス 反逆のルルーシュ
作品賞・パッケージ部門
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society
作品賞・ネットワーク部門 セカンドライフ
主題歌賞 もってけ!セーラーふく
アニメーション神戸 /http://www.anime-kobe.jp/