【TAF2007】マッドハウス新作大量発表(2) | アニメ!アニメ!

【TAF2007】マッドハウス新作大量発表(2)

春夏の新番組以降も多数の作品が控えている。

ニュース
注目記事
春夏の新番組以降も多数の作品が控えている。

 『もっけ』は熊倉隆敏さん原作。
 「勿怪(もののけ)」 をとりまく二人の少女のハートフルストーリー。若手の作家ながら「妖怪もの」としてファンからの評価が非常に高い作品である。監督は『アイシールド21』の西田正義さんが務める。今秋放送予定。

 『Highlander: Search of Vengeance』 は『獣兵衛忍風帖』などアメリカに多くのファンを持つベテラン、川尻善昭監督の最新劇場作。
 ハリウッドで1986年に映画が作成されて以降、シリーズ5作が作られた人気作品のアニメ化。テレビシリーズの脚本を担当したアブラモウィッツさんが脚本で参加している。
 川尻監督の独特なアレンジと、映像美に注目である。既に制作は終了しており、2007年内に公開が予定されている。

 『シナモン the MOVIE』『ねずみ物語 ジョージとジェラルドの冒険』は2007年冬に劇場公開予定のサンリオの人気キャラクターアニメ2本立て。
 『シナモン』の監督は杉井ギサブローさん。『ねずみ物語』は数々のサンリオ作品をアニメ化してきた波多正美さんの両ベテランが担当する。

/http://sanriomovie.com/

10 『茄子 スーツケースの渡り鳥』は2003年に発表された自転車レースアニメの続編。
 今回は舞台をスペインからジャパンカップサイクルロードレースに移す。監督・脚本は前作同様に高坂希太郎さん。今回は作画監督を『OVERMANキングゲイナー』『交響詩篇エウレカセブン』の吉田健一さんが担当する。
 公開は未定だが、予告編ムービーは既にこちらで見ることができる。

/http://www.cyclingtime.com/modules/ctmovie/view.php?p=4403

11 『HELLS ANGELS』は原作ヒロモト森一さん、韮沢靖さんモンスターデザインが話題の作品。
 地獄の高校が舞台で、おどろおどろしい舞台ながらも、おっちょこちょいな女子高生がおりなすコメディ作品。
 『デジキャラット』アニメ版のキャラクターデザイン山川吉樹さんの初監督。キャラクターデザインは『キルビル』『サムライチャンプルー』の中澤一登さん。前後編のOVAとして、2007年の発売に向け鋭意制作中である。

12 アニメーションクリップ『CLAMP IN WONDERLAND 2 1995~2006』は12年ぶりに作られたCLAMPキャラクター総出演のミュージッククリップ。
 これまでほとんどのCLAMPアニメを制作してきたマッドハウスだからこそできる作品である。ファン垂涎のこの映像はすでに、CLAMPのイベント先行上映された。今後、どのような形態で発表されるかは未定である。

/http://www.clamp-net.com/index.html

          mad3.jpg

 このほか、マッドハウス作品のうち1本がハリウッド実写化企画が進行中、もう1本が候補に挙がっていることを知らせるパネルや、マッドハウスのファンにはおなじみの韓国の「DR MOVIE」スタジオ内部のパネルや、マッドハウス内の外国人アニメーターといった多国籍な様子も展示されていた。

 個人作家別には、いしづかあつこさんの特集パネルが紹介されていた。いしづかさんは個人制作で入賞後、マッドハウスに入社という異色の経歴ながら将来を渇望される若手作家である。
 早くも『NANA』で助監督を務めたほか、「みんなのうた」などの短編で独特な世界観を表現する。

 ベテランの演出家からは2枚、虫プロ時代から活躍し、『ボビーに首ったけ』や『時をかける少女』における「天女の絵」でも知られる、平田敏夫さんのイラストや、同じく虫プロ時代からのベテラン、りんたろう監督両名による描きおろしメッセージイラストも展示されていた。

          mad4.jpg

 とにかく圧倒されるのはこの本数である。クオリティも誇る同社であるが、協力会社も含め、その企画力は他社の追随を許さないといっても過言ではない。
 2007年もアニメ界はマッドハウスが牽引していくことを確信させられた展示内容であった。
(日詰明嘉)

マッドハウス /http://www.madhouse.co.jp/
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集