湯浅政明監督のもとスタジオ4℃が制作した『マインド・ゲーム』が、11月21日から25日までフランス・パリなどで開催されたKINOTAYO映画祭で大賞にあたる「Soleil d'or」(金の太陽賞)に選ばれた。 KINOTAYO映画祭は日本映画をフランスに紹介し、日本の文化や歴史、表現方法の理解と認識を深める目的で今年から始まった。また、日本とヨーロッパとのデジタルシネマ技術をつなぐことを目指している。 今回『マインド・ゲーム』が受賞した「Soleil d'or」は、観客の投票によって選ばれるもので、映画祭を通じて最も観客の支持を集めた作品に与えられる。 映画祭では同作品以外にも、実写映画の『ALWAYS 三丁目の夕日』や『メゾン・ド・ヒミコ』『花田少年史~幽霊と秘密のトンネル~』などおよそ40作品が上映されている。日本のアニメからも『銀色の髪のアギト』や『宇宙大怪獣ネガドン』、『はなれ砦のヨナ』などが上映された。 また映画祭には、特にアニメーション作品を紹介する特別プログラムが設けられた。そのなかでは、長編商業アニメーションだけでなく『アニマAnima』『C++』『Greensleeves』『りんね』『桜の下で』『Tough Guy!2005』といったインデイーズ・アニメーションも広く紹介された。 こうした多彩な上映作品のなか、個性派映画の『マインド・ゲーム』が観客の支持を最も集めたことになる。 また、映画祭では上映会のほかに「デジタル時代」の映画を考えるプログラムが行われた。また、併催企画の「デジタルクリエーション2006」の中でも幾つかの日本映画が紹介されている。 今年が第1回ということであるがアニメーション紹介に力を入れていることもあり、今後の発展を期待したい企画である。/KINOTAYO映画祭公式サイト(日本語) /マインド・ゲーム公式サイト /スタジオ4℃
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