アメリカの出版業界情報サイトのブックスタンダードが発表した2005年のコミックス&グラフィクノベル部門で、荒川弘さんの『鋼の錬金術師第1巻』が年間売上げ第1位になった。また、2位は『NARUTO第1巻』、3位は『NARUTO第6巻』となった。 発刊点数が多い『NARUTO』は、ベスト10に5作品を送り出すなど数で圧倒したが1位は、『鋼の錬金術師』に譲った。 また、日本のマンガはベスト10のうち8作品、ベスト20の15作品、さらにベスト100の80作品を占めるなど、圧倒的な勢いをみせている。 一方、米国作品の最高位は、昨年映画化もされ話題を呼んだ『シン・シティ:ハードグッバイ』の5位と映画『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』コミック版の6位であった。 ブックスタンダートは一般書店の流通を主に扱っている。このため今回の順位は書店流通に強いグラックノベルとそのグラフィックノベル部門の過半数を占める日本のマンガの売上が強調されている面が大きい。 それでも、書店販売を中心とした米国での日本マンガの勢いをあらためて印象づける結果となっている。 また、今回の順位ではベスト20に入った日本マンガ15作品は、『鋼の錬金術師』と『NARUTO』、『フルーツバスケット』の3タイトルだけで構成されている。具体的には『NARUTO』が7冊、『フルーツバスケット』が6冊、『鋼の錬金術師』が2冊である。 この結果からは、日本マンガの売上が少数タイトルへ大きく依存していることが理解出来るだろう。この3作品以外で上位に目立った作品には、『るろうに剣心』や『D-N-ANGEL』、『犬夜叉』、『TUBASA』などがある。*今回の調査は、書籍につけられるISBNコードがある8981の作品が対象となっている。また、ブックスタンダードによればトータルで1187万冊のコミックとグラフィックノベルを調査対象としたとしている。/ブックスタンダード /コミックス&グラフィクノベル部門2005年間ベストセラー
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