京都新聞の報道によると京都精華大学国際マンガ研究センターは、平成18年度の文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業として総合マンガ研究を手掛ける。予算規模はおよそ5億円とされており、異例の規模の予算であるとしている。 また、研究拠点は今年11月に京都市にオープンする京都国際マンガミュージアム(仮称)のなかに置くとしている。 文部科学省のオープン・リサーチ・センター事業は、私立大学の大学院や研究所のなかから、多様な人材を受け入れ、研究者の人材養成や研究成果を公開するなど公共価値の高い研究組織を選定し重点的に支援する事業である。 また、京都国際マンガミュージアムは、マンガとアニメを総合的に研究する機関として、京都市と京都精華大学の協力によって設立される。所蔵品として40万点をこえるマンガを収蔵するほか、マンガ史やマンガ研究、さらにマンガやアニメも含めた人材養成も目指している。 京都精華大学はかねてより日本マンガの研究に積極的に取り組んできた。同大学はこの4月から日本初となるアニメ学部を設置しマンガ学科、マンガプロデュース学科、アニメーション学科を開始した。学内にマンガ文化研究所を設けているほか、アニメ・マンガ評論誌『KINO』を発行するなど積極的な取組みを行っている。また、日本マンガ学会でも中心的な活動を担っている。 学問としてはまだまだ確立していないマンガ分野のアカデミックでの拠点となっている。今回の決定は、こうした京都精華大学のこれまでの成果が評価されたものだといえるだろう。/京都新聞 /総合的漫画研究を本格化 京都精華大 次世代コンテンツ開発へ/京都精華大学 /マンガ学部 /京都精華大学表現研究機構マンガ文化研究所
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