東映アニメーション研究所 大泉で新しい人材育成開始(2/6)
東映アニメーションは、同社グループの人材育成機関「東映アニメーション研究所」を、今年4月より製作スタジオのある大泉に移転すると発表した。
東映アニメーション研究所は、これまで11年間東京・御茶ノ水で、志望職種ごとのコースを設けて教育を行ってきた。今回
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東映アニメーション研究所は、これまで11年間東京・御茶ノ水で、志望職種ごとのコースを設けて教育を行ってきた。今回の移転は、これまでの教育プログラムを発展させ、実践的な教育、訓練、研修を通じて、即戦力のプロフェッショナルな人材の育成を目指すためである。
新研究所の特徴は、入学時点では専攻別の募集を行わず、2年間の教育プログラムを通じてディレクターコース、アニメーターコース、アートデザイナーコースの各専攻に分かれていくことにある。
また、大泉にある東映アニメーションの製作スタジオと連携し、現役のクリエーターが講師として参加する。アニメ製作に実績のある東映アニメーションならではの他の教育機関にはない実践型の教育が可能になるとしている。
アニメーション関連の人材教育においては、内閣府の知的財産戦略本部でも教育機関と製作現場との連携不足が指摘されている。実際に多くの教育機関で、現場との連携方法や卒業後の現場で必要とされる技術や知識のギャップに悩んでいる。
また、現在盛んになっている高等教育機関でのアニメ関連の人材教育には、人材は現場でしか育たないとの強い批判も存在する。講義と現場での教育を組み合わせた東映アニメーション研究所の試みは、こうした批判にも応えたものともいえるだろう。
新たなアニメーション人材教育の必要性が叫ばれるなかでの、東映アニメーション研究所の試みは今後の注目といえるだろう。
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