韓国の情報サイトiNEWS24.comによると、韓国で2007年の公開を目指して新たな大作アニメ映画の制作が計画されている。制作を行うのは、2004年のアヌシー国際アニメーションフェスティバルの長編映画部門のグランプリ受賞作でソン・ベクヨップ監督の『五歳庵』を制作したアニメーション制作会社マゴ21である。 物語は、神話的な世界をモチーフにしたもので、予算規模は50億ウォン(約6億円)。これは、韓国ではかなりの大作アニメーションになる。 iNEWS24.comも伝えているように、韓国の劇場用大作アニメーションは、2003年公開の『ワンダフルデイズ』以来途絶えている。その理由は、行政からの資金も含めて100億ウォン以上をかけて制作した『ワンダフルデイズ』が、興行的に振るわなかったことによる。 このため『ワンダフルデイズ』以後、多くの韓国企業が大作劇場アニメーションに及び腰となっていた。 『ワンダフルデイズ』は日本やアメリカでも劇場公開されたが、韓国同様に興行成績は芳しくなかった。 実際、日本、アメリカとも『ワンダフルデイズ』に限らず、SFアニメは、劇場公開でさほど多くの観客動員力はない。むしろこうした作品は、テレビアニメやOVA向けの作品といえる。 今回、マゴ社が手掛けるのは『ワンダフルデイズ』のような娯楽大作ではなく、神話をモチーフにした少女の物語とされている。また、アヌシーで高い評価を受けた『五歳庵』の経験を参考にするともしている。 『五歳庵』は童話をもとにした秀作アニメーションであったため、今回の作品はより低年齢で一般向けの作品になる可能性が高そうだ。そして、実際に、劇場アニメーションでの成功を考えるならば、それが最も現実的といえそうだ。/iNEWS24.com /ワンダフルデイズ公式サイト
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