映画雑誌専門誌の「キネマ旬報」発刊で知られるキネマ旬報社のキネマ旬報総合研究所は、来春をめどに映画の歴史や作品、俳優、スタッフ、業界などに関する知識を検定する「映画検定」試験を行なう予定である。第1回の検定は来年4月を予定しており、その後は年1回試験を実施する。 キネマ旬報社によると映画検定は映画を学ぶことで映画の世界を広げ、映画のある生活を豊かにしていきたい、また、映画を学ぶことにより映画との出会いや映画の面白さを語る機会を増やしたいとしている。 検定内容は、1級から3級までに分かれている。2級、3級はマークシートを使った映画の歴史と作品などについての知識を問う問題で、3級は基礎的な知識レベル、2級は高度な知識レベルとされている。いっぽう1級は映画に関する知識だけでなく、映画の魅力を自分で語れることが検定の内容となっている。 このため1級検定は2級合格者のみが受験出来る記述式の試験となる。第1回検定試験では、2級、3級のみが受験可能となり、1級試験は実施されない。同社では、現在、問題作成委員会や、映画検定HP、公式テキストブックの発行と準備を進めている。 世の中は資格時代になったと言われて久しいが、遂には娯楽の王様である映画にまで資格が登場することになった。今年の夏にはオタクの知識を問う「オタク検定」なるものも登場したが、「映画検定」はもっと本格的なもののようだ。 資格試験にはその試験を目指す理由づけが必要である。映画検定の最終目標は自分の言葉で映画の魅力語れることなので、映画評論家を目指す人の養成、あるいは映画評論の裾野の拡大が映画検定試験の目指すところだろう。同時に映画ファンに対する生涯学習の目標設定のひとつといったことも考えられる。詳細は下記サイトを参照ください。/キネマ旬報社 /キネマ旬報総合研究所 /映画検定
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