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企業出展ブース

 アニメエキスポ開催中に誰でも一度は訪れるのは、大手企業から中小企業までが宣伝、販売を行う企業出展会場(EXHIBIT HALL)である。日本で言えばキャラホビや東京国際映画祭の企業出展のようなもので巨大なホールに各企業がブースを設けている。日本と異なるのは、出

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 アニメエキスポ開催中に誰でも一度は訪れるのは、大手企業から中小企業までが宣伝、販売を行う企業出展会場(EXHIBIT HALL)である。日本で言えばキャラホビや東京国際映画祭の企業出展のようなもので巨大なホールに各企業がブースを設けている。日本と異なるのは、出展をしている企業の名前である。 バンダイやジェネオンといった日本でも馴染み深い企業もあるが、出展企業に東映アニメーションやぴえろ、GONZO、プロダクションIGといった名前はない。代わりに大きなブースを持っているのがVIZメディア、TOKYOPOP、ADヴィジョン、ファンニメーションといった現地の企業である。
 なぜなら、企業出展はあくまでの作品の紹介、プロモーションの場なので、作品の制作会社でなく流通会社が行うからだ。このため、バンダイや小学館グループ(VIZメディア)、ジェネオンといった一部の現地流通網を持っている企業以外の作品は現地企業によって販売されており、自ら企業出展でのプロモーションを行なわない。
 また、大手流通企業の中でもニューヨークに本拠を持つ4Kidsエンターテイメントやセントラルパークメディアの姿は見られず、ソニー系のTOFUレコードも秋に開催される別の大型コンベンションのメインスポンサーのためか、小型ブースの出展に留まっていた。

 会場の様子は、展示場に入って直ぐに中央に構えたジェネオンとVIZメディア、TOKYOPOPの巨大なブースが目につく。その両脇にやはり巨大なバンダイグループとADヴィジョングループがブースを設置している。こうした大手企業は、ミニステージやプレゼント企画など派手なイベントで集客を図っており大人気であった。
 特に中央の3社のプロモーションには勢いがあり、例年、大賑わいのADVやバンダイは多少押され気味であった。ADVの主要な商品はDVD、バンダイの主要商品はDVDとキャラクター商品である。一方、VIZとTOKYOPOの主要商品がマンガで、ジェネオンの主要商品が音楽とDVDであることを考えると、現在のアニメ関連ビジネスの主戦場が従来のDVD中心からマンガや音楽ビジネスに拡大して来ていることを象徴していると言えるだろう。 

 大手企業以外のブースでは個別ブースのスペース拡大が目立ち、昨年まで主流だった最低限の広さのワンブース出展がかなり減っているように感じた。出展企業も、本格的にリテールを展開するある程度の規模を持った会社が増えている。
 米国のICV2によれば、本年の企業出展は昨年より大幅に増えており、各ブースの売上げも好調であるという。実際に、最終日にVIZのブースで『鋼の錬金術師』の英語版を買おうとした筆者は、売切れで在庫がないと言われた。

 来年以降も企業出展の拡大が続けば、アニメエキスポの参加者増で会場の混雑はかなり厳しくなっていることも含めて、企業出展会場のスペース拡大が必要になってくるだろう。

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/VIZメディア 
/ADヴィジョン
/TOKYOPOP 

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《animeanime》
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