国境を越えるコンテンツ:レポート
東京国際映画祭プロデュサーズフォーラム
国境を越えるコンテンツーハリウッド・香港・日本のトッププロデュサーに聞く最新事情
主催者 経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課
イベント・レポート
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国境を越えるコンテンツーハリウッド・香港・日本のトッププロデュサーに聞く最新事情
主催者 経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課
講演者 一瀬隆重氏(株式会社オズ代表取締役・プロデューサー)
江志強氏(Edko Films代表)
デニース・マン氏(UCLA 大学院プロデューサーズ・プログラム研究科長)
シーラ・テイラー氏(Zide/Perry Entertainment制作企画部長)
亀田卓(㈱電通エンタテインメント事業局)
日本、香港、米国のプロデューサーが集まった上記講演会が2004年10月26日に六本木ヒルズで行われた。映像全般のトピックスを扱ったものでなく、アニメには触れられていなかったが、一瀬隆重氏の講演のリメイク化権と映画ファンドに関してはアニメの世界のホットトピックでもあるのでその部分をレポート。
まず、リメイク化権についてだが、近年、日本アニメ作品のハリウッドでのリメイクの話をよく聞くが、実際に実写映画「リング」でハリウッドによるリメイク化を実現した一瀬氏が自らの経験と最近の事情について説明をした。一瀬氏によるとハリウッドによるリメイクにあたっては、米国側は権利関係を重視するので著作権が全てクリアーしているもの以外には投資をしない、しかし、日本の映画は契約がなかったり、別途協議事項があったりでこの部分をクリアーしてない作品がほとんどであると語った。また、現在のリメイク化権の相場は安いもので数百万円、最も高いものだと200万ドル(約2億2000万円)になる、「リング」の場合は、100万ドル(約1億1000万円)であったという。また、リメイク化権とは、リメイクをするオプション(選択権)を一定期間与えるもので、必ずしもリメイク映画が実現するものでなく、期間内に脚本を練ったりして検討をするため、実際に映像化が実現するものは数十分の1に過ぎないとも語った。
近年増えている映画ファンドについては、かつては映画ファンドといえば海外作品買付けのためのものであったが、最近は日本の映画製作を目的にするものに移りつつある。しかし、本当に良い企画、ヒットの可能性が高い作品は、権利者が権利を手放したがらない傾向にある、結果として、ファンドに集まる作品にはリスクが高い作品が集まりがちだと話した。
/東京国際映画祭
/一瀬隆重氏の呪怨公式サイト
/Edko Films
/UCLA School of Theater, Film and Television
/㈱電通