アニメ:『巌窟王』の挑戦
『巌窟王』はたぶん難しいアニメだ。難しいというのは話が難しいということでなく、どう評価していいのか判らないという意味での難しさである。
コラム・レビュー
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事前の雑誌やネットの情報で、非常に野心的な作画方法が取られるのは判っていたから、興味はあった。そして観た結果、はっきりいって素晴らしい!ブラボー!日本のアニメ万歳!という感じだ。全編がまるで美術作品であるかのような、あるいは豪華なイラスト集が動画で提供されているような感じだ。印象としては、ウィーンの世紀末に活躍したクリムトの油彩が20分間動き続けていると言えば判るだろうか。こうした画像が無料で放送され視聴者に提供されるのは本当に贅沢だ。日本って素晴らしい国だ。
しかし、映像が素晴らしければ素晴らしいほど、また疑問も立ち上がって来る。では、ストーリーは? あまりにも作画が面白すぎて、そちらにばかり興味が行きストーリーに専念出来ないのだ。あの作画に対抗出来るストーリーはよっぽどアクが強く、インパクトがなければ難しくないだろうか。まだ、初回であるが『巌窟王』のストーリーは正直弱く感じる。悪くはないのだ。主人公とモンテクリスト伯の出会いから、不気味なモンテクリスト伯の不可解な行動、それに翻弄される主人公。しかし、敢えてあの作画である必然性はどうだろうか。よくあるストーリーを上手に書いているような気もする。脚本家には申し訳なく思う。たぶん、普通のアニメならばそれで良かっただろう。しかし、あの作画の前では多くのことが霞んでしまうのだ。
結局は、素晴らし過ぎる作画のせいで、本来作品として語られるべきものに誰も気を留めなくなる可能性がある。作品として危険な賭けに出ているのだ。毎回、毎回20分を超える華麗なイメージ映像を観てそれを評価して欲しい、それでよければ『巌窟王』は大成功だろう。 しかし、総合的な作品として評価するのであれば、これからの物語が非常に重要になって来るに違いない。今後の展開に期待をしたい。
巌窟王公式サイト http://www.tv-asahi.co.jp/gankutsuou/

