映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」古賀豪監督らが誕生秘話を語りつくす!「タイトルは最初から決まっていて」【公開後イベントレポ】 | アニメ!アニメ!

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」古賀豪監督らが誕生秘話を語りつくす!「タイトルは最初から決まっていて」【公開後イベントレポ】

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の大ヒットを記念して、12月14日にT・ジョイPRINCE品川で公開後イベントが開催された。会場には監督の古賀豪、脚本の吉野弘幸、キャラクターデザインの谷田部透湖が登壇した。

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『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公開後イベント(C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
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映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の大ヒットを記念して、12月14日にT・ジョイPRINCE品川で公開後イベントが開催された。会場には監督の古賀豪、脚本の吉野弘幸、キャラクターデザインの谷田部透湖が登壇。13日までで興行収入12億円を突破するなど大ヒットしている本作について語りつくした。

本ポスター

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者である水木しげるの生誕100周年記念作品として制作された映画だ。初めて語られる鬼太郎の父たちの物語として、かつての目玉おやじと水木の出会い、そして二人の父たちの運命を描く。

公開4週目となった本作は、12月8日から12月10日にかけての興行収入が2億4893万2300円を数え、週末動員数が16万6303人となるなど、驚異の前週比131%を記録した。公開から3週連続での前週比アップで、国内映画動員ランキングは3位となった。
さらに、11月17日から12月13日までの27日間で、累計動員数は約86万人、興行収入は12億円を突破した。その勢いが衰えることなく、間もなく公開1か月を迎えようという12月14日、スタッフ陣が登壇し映画の誕生について語り明かす公開後イベントが実施された。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

満席の観客席は老若男女の幅広い来場者が詰めかけ、既に10回以上見たという熱い観客の姿も多く見られた。そんな熱気あふれる場内にMCの呼び込みでスタッフ陣が登壇すると、あたたかい拍手が起こる。
本作は口コミなどで大きな広がりを見せているが、その反響はスタッフ陣にも届いているようで、古賀監督は「口コミで広げて頂き、ありがたいです。この映画はお客さんたちの映画だなと思います」と感謝の言葉と笑顔を見せた。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

吉野は公開してすぐはエゴサーチを控えていたようで、11月18日に実施された舞台挨拶時に笑顔の監督たちをみてホッとしたと明かした。また、谷田部は「私は昔から鬼太郎が好きでしたが、中学や高校の友人からも映画を観たよ」と、連絡が自身の元に届いたと嬉しそうに話した。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

制作の始まりについて、古賀監督が「“鬼太郎誕生”というタイトルは最初から決まっていて、最後に鬼太郎が産まれることも決まっていた」と作品の起点について明かすと、会場からは驚きの声が上がる。また、シナリオについて古賀監督と吉野は何度も検討を重ねたといい、吉野は「映画はTVシリーズ第6期の前日譚となるが、14話で出てきたイケおじの鬼太郎の父と、ワトソンのような水木で当初は書いていた」と語るが、内容については迷走をしていたそうだ。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

その後、古賀監督からオファーを受けてキャラクターデザインとして入った谷田部が、シナリオ会議に参加を希望。その場で絵を描き、キャラクターの性格などのアイディアも提案したことで、徐々に作品の方向性が決まってきたと話す。谷田部はキャラクターを作り上げていく上で、水木しげるの絵を意識し、鬼太郎の父は水木先生の丸っぽい目を意識したと明かした。
さらに、水木についてSNSでも話題になっている、当初は髪型がオールバックだったことについては、谷田部が「水木は野心家、猛烈サラリーマン、復員兵という設定があったので今の髪型に変わった」と話す。すると、さらに古賀監督が「キズを付けたのは、(戦争で)誰にもケアされずにいた。その過去を忘れたいが忘れられない。最後に、額にあるキズをつけることで、(自分に負った心の傷を)表現した」と明かした。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

また、SNSでもトレンド入りをした“長田幻治”のキャラクターについては、吉野が「谷田部さんの仕業です!(笑)」と笑いを取ると、谷田部は「古賀さんの仕業でもあります!(笑)」と、さらに会場の笑いを誘う場面もあった。また、古賀監督は「最初から長田と乙米推しだった」と話すと、会場では大きくうなずく観客たちの姿も見られた。
続けて古賀監督は「龍賀一族もサイドストーリーが作れるほど、作りこんでいた。(実際の映画では)匂わせ程度だったが、気が付いてくれている人も多くいる」と話すと、吉野は「しかも、それが当たっていることが多い!」と、映画を観た人の考察、さらにはメインキャラクター以外への愛情の深さにも喜びを見せた。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

また、物語の舞台の哭倉村(なぐらむら)については、龍賀屋敷、哭倉神社、地下工場や、鬼太郎の父が入っていた温泉など、村の細部までもこだわり抜いているが、その村については日本の色々な村を参考にしたと話す。その中で谷田部は、昔旅行で行った旅館の話を聞き検索したうえで、ロケハンへ向かったとのこと。「湖の近くに小さな集落があって、ココだ!と思った」と、参考になった村のきっかけになった話を披露した。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

そして、『ゲゲゲの鬼太郎』と言えば妖怪だが、MCからそれぞれ好きな妖怪について聞かれると、「さがり」を挙げた古賀監督は「シリーズで1本作ることは、無理な妖怪。でもこの作品では“さがり”史上一番輝いた作品だと思う」と会場を笑わせた。
吉野は「狂骨」を挙げ、「(映画の)ラストで観た時にいいものが出来たと思った」と本作のラストシーンでの見せ場を振り返る。そして谷田部は「鶴瓶火と悩んだ」と頭を抱えながらも「河童の長老」を挙げ、会場からも納得の声が上がった。

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

最後に、ここまで応援をしてくれた観客、そしてこれから映画を観る観客へ向け、谷田部は「色んな人に観てもらいたいと思っていたのですが、こんなに沢山の人に観てもらえる作品になるとは。これからも色んな人に観てもらえたら嬉しいです」と笑顔を見せる。吉野は「映画が受け入れられるか不安だった。でも、皆さんに受け入れて貰えて本当に嬉しかったです。本当に皆さん、ありがとうございました!」と感謝の言葉を述べた。
古賀監督は「我々は作って手が離れて、映画が公開したらお客さんのもの。ここまで育ててくれて感謝しています。今後も是非、応援して周りの人に勧めて力を与えてほしい」と語り、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。


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『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』公開後イベント 実施概要
【日程】:12月14日(木)20:55~
【会場】:T・ジョイPRINCE品川
【登壇】:古賀豪監督 吉野弘幸(脚本) 谷田部透湖(キャラクターデザイン)(敬称略)

映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』作品概要
大ヒット上映中
【原作】水木しげる
【キャスト】関俊彦 木内秀信 種崎敦美 小林由美子 白鳥哲 飛田展男 中井和哉 沢海陽子 山路和弘 皆口裕子 釘宮理恵 石田彰 古川登志夫 沢城みゆき 庄司宇芽香 松風雅也 野沢雅子
【スタッフ】監督:古賀豪/脚本:吉野弘幸/音楽:川井憲次/キャラクターデザイン:谷田部透湖/美術監督:市岡茉衣/色彩設計:横山さよ子/撮影監督:石山智之/製作担当:澤守洸 堀越圭文
【配給】東映
【制作】東映アニメーション

(C)映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

《仲瀬 コウタロウ》
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