12月5日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて、『スーパー・ニンテンドー・ワールド』に新たなエリアとして開業する「ドンキーコング・カントリー」のキックオフ・プレゼンテーションが開かれた。
2021年3月に開業して以来、人気を博している同エリアをさらに拡充させるべく、任天堂の「ドンキーコング」をテーマにしたエリアが2024年春にオープンする。これによって『スーパー・ニンテンドー・ワールド』は既存の「スーパーマリオ・ランド」と「ドンキーコング・カントリー」の2つのエリアとなる。同プレゼンテーションには、合同会社ユー・エス・ジェイCEOのJ.L.ボニエ氏、同社執行役員副社長の村山卓氏、ユニバーサル・クリエイティブのチーフ・クリエイティブ・オフィサーのブライアン・ロビンソン氏が登壇。新たに開業するエリアの魅力と世界展開の展望を語った。
ボニエ氏からは、『スーパー・ニンテンドー・ワールド』が大変に好評であること、今年2月にはアメリカ・ロサンゼルスのユニバーサル・スタジオにも同エリアをオープンし、今後はシンガポールやオーランドの同スタジオにも展開していきたいと語る。
そして、その魅力をさらに拡げ世の中を驚かせるものとして、『ドンキーコング』シリーズをテーマにした新エリア「ドンキーコング・カントリー」を2024年春、USJに開業。これによって『スーパー・ニンテンドー・ワールド』の敷地はは現在の1.7倍の規模となるという。
「宮本茂氏によって生み出された愛すべきキャラクターが、ここUSJに現実となって登場します。任天堂とのグローバル・パートナーシップを発表してから7年、早くも新エリアを開業することができ、嬉しく思います。強力なパートナーシップによってクオリティには絶大な自信を持っています」とボニエ氏は豊富を語った。
村山氏は、USJはコロナ禍によって未曽有の危機を体験したが、再びリアルな体験のニーズが高まっていると説明。すでに2019年を超える来場者数を記録しており、インバウンドも好調で、これまではアジアからの観光客が多かったが、今年は北米やオーストラリアからも来場者が増えているという。
この傾向を「ドンキーコング・カントリー」がさらにブーストしてくれるだろうと期待を込めて語った。そして、『スーパー・ニンテンドー・ワールド』の新たなテーマ「PLAY WiLD!」が発表された。これまでの体験がさらにスケールアップし、探す、発見する、集めるという体験がよりパワーアップされ、大人も子どもも本能にかえって遊べるようになるという。年内にはCM解禁、来年は各地で「PLAY WiLD!」の魅力を発信していくプロモーションを展開していくとのこと。
また、「ドンキーコング・カントリー」の物販の一部が、12月6日より先行販売されることも決定。その一部が報道陣に公開された。
ユニバーサル・クリエイティブのロビンソン氏からは、「ドンキーコング・カントリー」のイメージ映像が紹介された。『スーパー・ニンテンドー・ワールド』はユニバーサルと任天堂のパートナーシップの化学反応が高いレベルで起きていることの証明だとロビンソン氏は語り、現実に任天堂の世界を現実化したのは業界にとって革新的なことだったと振り返る。そして、『ドンキーコング』は1981年に誕生し、これまで20作品以上が発表されるほどの長期的な人気を誇る。
そんな世界に人々を連れていくのが「ドンキーコング・カントリー」だ。熱帯雨林のジャングルに響き渡るドラムの音、中には黄金の神殿があり、『ドンキーコング』の世界を現実に再現、没入感あるインタラクティブな体験が味わえる作りになるとのこと。
そして、『ドンキーコング』仕様の新たなパワーバンドも発表。これまでのものと同様に、専用アプリと連動しエリア内のゲームにチャレンジできる。ドンキーコングのアルファベットを集めたり、ポイントランキングを確認したりすることができる。
アトラクションについては、トロッコに乗るアトラクションで黄金のバナナを守るミッションなどがあるという。斬新なコースターアクションになるとのことで、宮本氏たちのチームと作ったアトラクションはこの他にもあるようだ。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新エリア「ドンキーコング・カントリー」は2024年春オープン。アトラクションの内容や対象年齢などの詳細は、今後順次発表されていく予定だ。
