Netflix実写ドラマ「ワンピース」田中真弓らアニメ声優陣が吹替出演！「Netflix」Anime Expo新情報

動画配信サービス「Netflix」が、7月1日から4日（現地時間）までアメリカ・ロサンゼルスで開催されている北米最大のアニメ・コンベンション「Anime Expo 2023」に参加した。『ポケモンコンシェルジュ』、『PLUTO』、『BEASTARS』、『ゾン100～ゾンビになるまでにしたい100のこと～』など“日本発”作品群のプレゼンテーションが行われ、『ONE PIECE』では田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明が吹替声優を務めることが発表となった。

■Netflixシリーズ「ポケモンコンシェルジュ」

世界中から愛される『ポケモン』の完全新作ストップモーション・アニメ『ポケモンコンシェルジュ』（23年配信）からは、ステージに女優・のんが登壇し主人公ハル役の声を演じることが発表された。あわせて、見ているだけで心が和むティザーアートもお披露目となった。

『ポケモンコンシェルジュ』は南の島のポケモンリゾートを舞台に、新米コンシェルジュとして働くハルが、お客さまとして訪れるポケモンたちと触れ合いながら成長を遂げていく物語を描く。出演決定とともに公開された映像では、監督の小川育と一緒にほのぼのとした世界観を作り出すストップモーション・アニメの撮影現場を見て回ったのんが「ハルちゃんは頑張り屋さんで空回ってしまうところが本当に愛おしい。私も猪突猛進なタイプなので共感できました」とハルらしい優しい笑顔で語った。

もともと子どもの頃からポケモンに親しんでおり、オファーが来た時には興奮したというのんは「一日に撮影できるのがたった4秒、そのくらい時間をかけて作られていることに感動しました」と実際に制作現場を訪れ、イーブイやフシギダネなどポケモンたちと触れ合った思い出を振り返る。

今回、プレスコという撮影が始まる前に行われる声の収録を初体験したことについては「最初何もない状態から声を録って、それにあわせてアニメーターさんが動きをつけていったそうで、リアルな動きや表情を楽しんでいただけるのではと思います」と述べ、「ハルちゃんが落ち込んだり失敗しながら、ポケモンと過ごす中でいろいろなことを学んで前を向いて歩いていく作品です。自分が落ち込んだ時に、ポケモンが寄り添ってくれる世界になっていると思います」と、作品の中にあふれる優しい世界観を思い出し、北米のファンにもその思いを共有した。

■Netflixシリーズ「PLUTO」

アニメ化発表以来、世界中の原作ファンから多くの注目を集めている『PLUTO』（10月26日配信）からは、エグゼクティブプロデューサーの丸山正雄が登壇した。10年以上ぶりの「Anime Expo」への参加となった丸山は、イベント自体の規模の拡大と会場の熱気に圧倒されながらも、これまでのキャリアを尋ねられ「“アニメ”という言葉まだ生まれていない時代から、この仕事をしてきました。私の60年のアニメ制作の集大成と言えるPLUTOをここ（ロサンゼルス）に持ってこれて嬉しいです」とコメント。本作にかける熱で会場の期待に応えた。

そして、待望の配信日は10月26日に決定し、1話60分の全8話にて原作8巻分の物語を丁寧に描き切ることが明らかになった。本編の構成については、丸山は「今回Netflixと組んだことで本編尺の制限を気にせずに、制作現場として挑戦したいことや原作の大切な部分をすべてやれた」と語り、集大成となる本作にて持てる力を出しきったことをうかがわせた。

さらに、ティザー予告編も公開された。『PLUTO』の物語は、＜ロボットは人間を殺せない＞秩序ある世界で起こった殺人事件から始まる。予告編は、犯行現場に人間の痕跡がなく混迷を深めていく中、真相を追う主人公のユーロポールのロボット捜査官・ゲジヒトや、事件に関わることになる世界最高の人工知能を持つロボット・アトムのアクションシーンも垣間見ることができる仕上がりとなった。アトムについて、丸山は「初めて浦沢さんが描いたアトムを見た時、僕らに馴染みのあるアトムとは見た目は違うのに、そこにいたのは紛れもなくアトムだった」と、アニメーションとしてキャラクターを動かす原体験を明かしている。

このほか、追加キャストとスタッフの情報も到着した。ゲジヒトやアトムと同じ世界最高水準の7人のロボットたちのうち、モンブラン役を安元洋貴、ノース2号役を山寺宏一、ブランド役を木内秀信、ヘラクレス役を小山力也、エプシロン役を宮野真守が務める。そして、物語の鍵を握るロボット・プルートゥ役は関俊彦と、浦沢直樹が描いたサスペンスドラマを実力派声優が彩ることになった。

監督を務めるのは、本作が初監督作品となるものの、『紅の豚』や『新世紀エヴァンゲリオン』などの作画監督を担いながら演出の才を温めてきた河口俊夫だ。キャラクターデザインには、これまでも『YAWARA!』や『MASTERキートン』など浦沢作品のアニメを手掛けてきた藤田しげるが名を連ねる。音楽で、『PSYCHO-PASS』シリーズや『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズなどのアニメから、『ガリレオ』シリーズや『テセウスの船』など実写推理ドラマまで幅広く手掛ける菅野祐悟が参加する。

■Netflixシリーズ「BEASTARS FINAL SEASON」

来たる最終章がNetflixにて独占配信となる話題のアニメ『BEASTARS FINAL SEASON』（24年配信）からは、キャラクターデザインのアートワークが公開された。肉食獣と草食獣が共存する世界を舞台に、悩めるハイイロオオカミの青年・レゴシが種族間の違いに葛藤しながら成長していく青春を描く本作。異なる種族間のすれ違いが生み出すドラマが、国内のみならず海外でも厚い支持を受けている。

そんな本作からは主人公のレゴシや、ウサギのハルなどシリーズお馴染みのメインキャラクターのキャラクターデザインが発表となったほか、ステージ上にはレゴシが登場した。サプライズのレゴシ登場に、観客から驚きと喜びの声が挙がった。肉食獣としての本能に抗い続けるレゴシは、自らの生き方、そして草食獣の恋人ハルとの関係にどんな決断を下すのか。物語が完結を迎えるラストシーズンに注目が集まる。

■Netflix映画『ゾン100～ゾンビになるまでにしたい100 のこと～』

赤楚衛二主演で白石麻衣、柳俊太郎らも出演する、笑いとスリルが交差する新感覚ゾンビ映画『ゾン100～ゾンビになるまでにしたい100のこと～』（8月3日配信）からは、主演の赤楚と原作の作画担当・高田康太郎が登壇した。
赤楚は「人生で一番やってみたかったことは、ゾンビに追いかけられることだったんです、夢は叶ったぞ！」と会場を盛り上げ、「今まで見たことのない爽快感のあるゾンビ映画作品が、このように国境を超えて世界のみなさんに見てもらえることがすごく楽しみです」と全世界に配信される喜びを語る。

高田は「現時点で主人公のアキラを最高に演じていただけるのが赤楚さんだと感じた」と述べた。さらに、原作の麻生羽呂からの「この作品を通して一番伝えたかったメッセージは、『俺たちの命があと1日だろうが60年だろうが、やりたいことをやれる時間は余りにも短い』ということです。そのメッセージが、時代や国を超えて普遍的なことだからではないでしょうか？皆様もゾンビになる前に、1つでも多くのリストを達成できることを願っています！」というコメントも、高田の口から読み上げられた。

本作初映像となるティザー予告は、赤楚演じるブラック企業に勤めるアキラこと天道輝が、連日の徹夜、上司のパワハラ、理不尽な仕事に憔悴し「死んでいるように生きる」日々を過ごすシーンから始まるもの。しかしある朝、ゾンビであふれた街、荒廃した景色を見たアキラは、「もう、今日から会社に行かなくてもいいんじゃね！？」という歓喜の叫びを上げる。こうしてアキラは「やりたいこともやれないくらいなら、ゾンビに喰われたほうがマシだ」と、“ゾンビになるまでにしたい100のこと”を次々に実践していく。はたして、絶体絶命の状況の中で人生を謳歌するアキラの運命はやいかに。ストレスフルな現代社会を生きる人々に贈る、爽快ゾンビコメディに期待が高まるばかりだ。

■Netflixシリーズ「ONE PIECE」

そしてNetflixステージのラストを飾る、世界が待ち望む大人気コミックの実写ドラマシリーズ『ワンピース』（8月31日配信）からは、吹替声優が一挙に発表された。原作は「週刊少年ジャンプ」で連載中の尾田栄一郎によるマンガで、”ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）”を巡りモンキー・D・ルフィ率いる海賊“麦わらの一味”が大海原へと繰り出す壮大な海洋冒険ロマンだ。アニメ放送開始から現在までルフィ役を務めてきた田中真弓がルフィ役で、そのほかゾロ役を中井和哉、ナミ役を岡村明美、ウソップ役を山口勝平、サンジ役を平田広明が担当することとなり、まさかのドリームチームが集結することになった。

実写版キャストが出演する動画中で吹き替えキャストが発表されると、「Anime Expo 2023」に集った原作・アニメファンたちからは雄叫びのような大歓声が鳴り響き、この日トップクラスの拍手が起こった。
出演に際し、田中は「あれからもう23年以上ルフィを演じてきましたが、誰もがみんな心の中にルフィを持っていると思います。今回実写版のイニャキくんも楽しくて愉快で、本当にルフィにぴったり!! こうして実写版でもルフィの声を演じることができて、私もとても嬉しいです」とコメントする。そして「ライトなあなたも大興奮、ツウなあなたも大納得の実写版」（中井/ゾロ役）、「実写の『ONE PIECE』の世界は想像以上で、とてもワクワクした気持ちになります」（岡村/ナミ役）、「根底に流れているスピリットはみんなが観たい世界なのです！ クソ面白い実写版出来上がりました!!」（山口/ウソップ役）、「愛しのレディたちへ、タズのクールな笑顔に思いっきりやられちゃってください！」（平田/サンジ役）と、その他キャストから愛にあふれたコメントも寄せられた。『ワンピース』の歴史を動かす、世紀の一大プロジェクトの開幕はもうすぐだ。

ジャンルを問わず様々な魅力あふれた作品を世に送り出し、世界的熱狂を生み出し続けている Netflixが新たに贈る”日本発”の話題作たちに今後も注目だ。

＜以下、Netflixシリーズ『ONE PIECE』吹替声優コメント全文掲載＞

【田中真弓 (モンキー・D・ルフィ役)】

【中井和哉 (ロロノア・ゾロ役)】

【岡村明美 (ナミ役)】

【山口勝平 (ウソップ役)】

【平田広明 (サンジ役)】

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